火曜日, 2024/03/19 6:06

最新ビデオ

#187 シューベルト 即興曲 op.90-3(4)

即興曲90-3を学ぶ最終回は前回の続きからコーダまでみて行きます。 美しく平和な変ホ長調に転調した旋律は5-4・5-4指でつなげてため息のように。 音色で明るい雰囲気を保ちますが左手が曇ってきて恐くなり→テーマに戻ります。 暗く恐ろしいトリルはたっぷり時間をとってfzを表しテーマの入口に導きます。 74小節のf♭を合図にコーダに入ります。そこからの長いcresc.は左手も一緒に。 一度静まったところにもう一度cresc.が現れ曲はクライマックスの波を描きます。 fzと表すフォルツァートまたはフォルツァンドは音を強調して弾きますが76小節のffzは更に大きい「フォルツァティッシモ」です。2回目は1回目より控え目に。 同じフレーズにが同じ強弱記号で繰り返される場合は少し表現を変えて弾きます。 タイミングも変えてみます。トリルはほとんどペダルなし又は良く踏み替えて。 最後は幸せなppの中で小さなクレッシェンドを感じ、pppの最後は終わりたくないフェルマータで音が聞こえなくなるまで丁寧に。シューベルトの亡くなる少し前の作品です。変ト長調の独特な雰囲気を感じながら弾いてみましょう。

続きを見る »

#186 シューベルト 即興曲 op.90-3(3)

即興曲90-3を学ぶ3回目です。前回に引き続き今回は3-4ページを見て行きます。 前回の美しい部分から一転して激しいfの短調に変わり→またppに戻る所です。 fでは濁らないように細かくペダルを離し、高音部を響かせる時は長めに使います。 前回学んだ2音を繋いでひとつに感じる「ため息」音型の表現に意識を向けます。 ペダルは特に2度音程の部分は細かく踏み替えて濁らないように気をつけましょう。 fになっても右手の伴奏部は出過ぎしず、テンポは柔軟に押し引きしてルバートで。 30-31小節はレガートできる指使いで。31小節はナポリの6度F♭の和音を味わって。 引きずらずにすぐにテンポを戻し、36/38小節のバス(和音)は違いを聴きわけます。 39小節は旋律をレガートできる指使いで。その後のペダルは踏替えを工夫します。 48小節の転調のポイントは美しく特別な雰囲気を作りましょう。

続きを見る »

#185 シューベルト 即興曲 op.90-3(2)

即興曲Op.90-3を4回に分けて学ぶ2回目です。 前回は技術的な練習方法学びましたが今回は1~2ページの表現を見て行きます。 強弱の決め手になる音楽の方向を理解する為に和音で弾いてみます。3段目のクレッシェンドは6小節でそのまま続けるか一度控え目になるか練習の段階で意識します。 全ての音を弾くことに集中するよりまず音を減らし輪郭に濃淡強弱をつけます。 次は全ての音を入れて同じように強弱のラインを辿ります。後はタイミングです。 4小節目はritしたい気持ちを抑えてテンポを落とさないよう5小節で速さを戻して。 5段目は明るく希望が見え6段目は前向き→失望に変わるロマン風をritでも表して+感情を味わいましょう。次のページはまず左手の上の音を旋律的に。内声の旋律を つかむにはバラして弾くのも可。右の美しいメロディーとのデュエットを聴いて。 最初のフレーズはcresc-dec、二番目はmfからdec、三回目も同様に段々と弱くなっていかないように調整しましょう。17小節~左もcrescきかせて力強い表現です。 左手のトリル後打音c♭b♭は右f♭に合わせ右手の伴奏部はcrescでもバランスよく。 次の21-22小節のレガートのフレーズのテンポは急がずにゆっくり前の部分の激しさとコントラストを感じます。ペダルは細かく踏み替えて丁寧に。特にボリュームのある部分はペダルを離す事を意識します。ソプラノのレガートはため息の様に。 2音をひとつの動きで捉えやすい指使いで弾きましょう。

続きを見る »
  • #187 シューベルト 即興曲 op.90-3(4)

    即興曲90-3を学ぶ最終回は前回の続きからコーダまでみて行きます。 美しく平和な変ホ長調に転調した旋律は5-4・5-4指でつなげてため息のように。 音色で明るい雰囲気を保ちますが左手が曇ってきて恐くなり→テーマに戻ります。 暗く恐ろしいトリルはたっぷり時間をとってfzを表しテーマの入口に導きます。 74小節のf♭を合図にコーダに入ります。そこからの長いcresc.は左手も一緒に。 一度静まったところにもう一度cresc.が現れ曲はクライマックスの波を描きます。 fzと表すフォルツァートまたはフォルツァンドは音を強調して弾きますが76小節のffzは更に大きい「フォルツァティッシモ」です。2回目は1回目より控え目に。 同じフレーズにが同じ強弱記号で繰り返される場合は少し表現を変えて弾きます。 タイミングも変えてみます。トリルはほとんどペダルなし又は良く踏み替えて。 最後は幸せなppの中で小さなクレッシェンドを感じ、pppの最後は終わりたくないフェルマータで音が聞こえなくなるまで丁寧に。シューベルトの亡くなる少し前の作品です。変ト長調の独特な雰囲気を感じながら弾いてみましょう。

    続きを見る »
  • #186 シューベルト 即興曲 op.90-3(3)

  • #185 シューベルト 即興曲 op.90-3(2)

  • #184 シューベルト 即興曲 op.90-3(1)

  • #183 グラナドス アンダルーサ(3)