「ロマンス」名前で知られるフォーレの作品を見る2回目です。 明るい雰囲気で始まった変イ→変ホ長調が、中間部で短調の要素で少し曇ってきて そこからまた音楽はドラマチックな方向に変化し行きます。 中間部で和音が短調→長調と反復するのは古典的ではない和声進行です。 音に慣れるように数回繰り返します。左手はbmollの和音、同時に右手はfmollの音階というように2つの調が混ざったような変わった響きを味わってみましょう。 右手は歌いながら、またはイメージしながら左の伴奏を弾くと良いです。 ペダルは上まできちんと離して踏み直し、音が濁るの避けましょう。 右手の旋律はしなる腕と手首で美しいレガートを歌い、上から叩かないように。 ポルタートも手は離してもペダルで繋ぎ、涙が一粒づつ落ちるイメージで悲しく。 crescとdimを組み合わせたりdolceとpiu (更に)dolceの差も丁寧に表現します。 その後のイ長調に戻る過程はテンポを緩やかに、アルペジオもゆったり弾きます。 明るいテーマがカノンで戻って来ますが、まず左右両手で2声を弾いて聴きます。 音の数が多いこの箇所はペダルを2拍目でハーフペダルで踏み替えて、リズムはゆったりと、押したり焦ったりせずマイペースで落ち着いて弾きましょう
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