土曜日, 2024/07/27 2:39

#202 ラヴェル ハイドンの名によるメヌエット(1)

ラヴェルの素敵な小品を3回に分けて見て行きます。 今日は始めの3-4段目の曲の作り方、和声、強弱や表現、雰囲気をみてみます。 ハイドン没後100年に当る1909年、音楽雑誌の企画で6人の作曲家に曲を依頼。 HAYDNの名前にちなみシ-ラ-レ-レ-ソの5音から成る6つの作品が生まれました。

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#201 シューマン 子供のためのアルバム「冬」(2)

今日は曲の後半です。まずは3段目の強弱は出だしと比べて大きく始まります。 矢印を参考に先に進む、ルバート、ritなどリズムをパンパンパンと取ります。 機械的な練習は音楽にとって最も大切なフィーリングを壊すので要注意です。 テンポは遅くてもフレーズ感を失わないように気をつけましょう。先週の続きでアルトの音を連打しながら強弱は考えず良いタイミング、リズムを探します。 次は歌い方、強弱です。crescを山の大きさで考えてそこへ向かったり降りたり。 アルペジオの後は小さく始まりcresc-decの波を何度か作りながらpに導きます。 4段目のテーマが戻る所はppで冒頭に比べゆっくり幻想的な静かなトーンで。 最後のシューマンらしい複雑な声部はそれぞれ単独で弾いて動きを確かめます。 慣れたらソプラノとテノール、ソプラノとアルトなど2声を重ねて弾きましょう。 無理して弾くより色々な声部をよく聴きながら美しい音に気付くのが大切です。 自分の音を客観的に聴きながら自然なタイミングを感じ取りましょう。

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#200 シューマン 子供のためのアルバム「冬」(1)

ゆっくりした寂しく悲しい雰囲気の小さな曲です。 リズムの感じ方と拍感、旋律的に歌う事とその2つを組み合わせる練習をします。 初めの小さなフレーズは質問→答→質問→最後の答と4つの動機で出来ています。 このフレーズをリズムが機械的に硬くならないよう注意して自然にルバートで。 16分音符の感じ方は数字の8を横にした形を描く様に切らずに塗るイメージで。 パンパンパンと口でリズムを取るのもルバートで指もそれに合わせて弾きます。 右のアルト又は左のテノールで拍を取るように16分音符の連打で弾いてみます。 溜めて弾きたい時に16分音符はritで弾き、その後テンポを戻すのを繰り返しながら自由なリズムの感覚を掴みましょう。慣れたら16分音符を頭の中で感じます。 どの曲にも応用ができるリズムの練習方法です。次はフレーズを歌いましょう。 音に向かって弾く感覚が大切です。音のcrescより気持ちの盛り上がりに集中。 「音を大事に弾く」捉え方も良いです。同じ表現より強弱は色々変化させます。 次のステップはリズムと歌い方の融合です。腕や肩、上半身も音楽に沿わせて。 ppも2回目はウナコルダにしたり変化のある表現を意識しましょう。 リズムはいきなり曲に飛び込まずに始まる前に∞の形を描いてそれに乗ります。 ソプラノはもちろん重要ですが時にはアルトを強調したり左のテノールを少しだけ聞かせたり、表現を楽しみながら弾いてみましょう。

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