#233 グリーグ 抒情小曲集「アリエッタ」(2)

抒情小曲集の第1集の1曲目、アリエッタを学ぶ2回目です。 まずは強弱を考えずに音を抜いて主要な音で輪郭を取ります。 フレーズの終わりはデクレッシェンドとrit、伴奏も旋律と同じ様に膨らまして。 1回目より2回目は強弱を減らしましょう。2段目も同様に2回目はエコーの様に。 スタッカートは鋭くなりすぎずに軽く。ミ・ミーレレードのように2音繋ぎます。 ミーレなど指は5-4でもいいですが5-5と同じ指でスライドさせても。回す動きで。 2音は重くならず大ー小。2回目は左手の伴奏からテノールのラシドシの旋律を強調。 3段目はペダルに注意。ファの上で踏んでいたペダルを後半離して響きを変えます。 雰囲気が変わって魔法のような瞬間です。次のレも同じ瞬間を聴いて。 クレッシェンドとデクレッシェンド、強弱も組み合わせましょう。 手首は柔らかく回す動き。レファーミも和音も手首を回して柔らかい音色で。 和音の左手は長い音を保持できるよう5-3指でレガートで。右は415がスムーズです。 down-upと回す動きで音を繋ぎます。先の伴奏は4つの和音にして変化を聴いて。 次はアルペジオに戻してテンポをキープしながら繰り返し弾きましょう。 下の段は3段目と同じペダル使い。最後は小さなcresc→dimとritで消えていきます。 3段目1小節、最後から3つ目ののペダルは一回踏み替えを増やして。 耳をよく使ってペダルに集中して弾いてみましょう。

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#232 グリーグ 抒情小曲集「アリエッタ」(1)

抒情小曲集の第1集の1曲目、アリエッタを学びます。 メロディーを歌って連打を旋律的に弾きながら豊かな表現を目指します。 シンプルな曲を美しく仕上げるのはなかなか難しい事です。 ①メロディーと和声を合わせて練習②バスの旋律と伴奏の16分音符を合わせて ③メロディーをレガートしながら伴奏はスタッカートという練習ポイントを意識。 タッチは「押す」と「回す」の組み合わせ。手首を回しながら鍵盤を奥に押す様に。 鍵盤を下へ重く感じるのでなく、柔らかい回す動きの中で。 まず左の和音を掴むことが大切。和音と旋律の関係を聴く為に音を抜いても可。 始めは細部に拘らずに曲の輪郭や構成を理解する方向で。旋律の方向も確認。 フレーズの終りは自然に。森の中で色々な木に気付く様に和声の変化を観察して。 緊張感のある和音はびっくり表して。ファ♯がソに解決する瞬間を聴きましょう。 練習の最初の段階から曲の美しさに気づくことが大切です。 バスと16分音符の伴奏は動きを掴みながら音を聴いて。次はバスと伴奏です。 全て合わせて弾く時はテンポ落として。止まりながら立体感をよく聴いて。 右を歌う練習はメロディー以外をスタッカートで差をつけて練習しましょう。 メンデルスゾーン甘い思い出、ショパン別れの曲、月光ソナタと同じ要領で。 次回は表現やペダリングなどを見て行きましょう。

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#231 バッハ 前奏曲 no.13 (2)

バッハ平均律13番のプレリュードの2ページ目を見てみましょう。 17小節は神秘的、23小節はドラマチックと曲の後半は表現が豊かです。 続けて24小節は明るく、26小節で暗く、28小節は希望、最後は明るく。 様々な表情を見せます。gis−durは神秘的な雰囲気を持つ調です。 曲は明るく始まり中間のaisは幻想的なp-ppで表し、先はクレッシェンド。 一気にfに持っていき、デクレッシェンドとクレッシェンドを繰り返して。 最後はpからfの少し手前、明るいmfまで盛り上げて終わります。 2段目のクレッシェンドはテンポを少し落として。 前回同様、左は4つの音を一つのグループでフレーズを感じ取って。 右は透明感のある音色を意識してペダルを使う時は踏み替えに注意。 和音の響きの変わり目をよく聴くためタイミングは急がずに待ちます。 25小節からは特に3つ目の音を大切に上腕から圧をかけるように。 この奏法で28小節は踏み替えなくワンペダルでバスは明るい音を作って。 最後は明るく終わりたいのでスタッカートと音色を工夫しましょう。 新しい始まりのイメージと3つ目の音が大切なリズムの面白さを味わいましょう。

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#230 バッハ 前奏曲 no.13 (1)

バッハ平均律のプレリュードを学ぶ2曲目は13番です。 平均律クラヴィーア曲集の後半の始めの曲になります。 前半の最後、12番が暗いfーmollから少し光が差した所で終わりました。 13番は新しい始まり、春、新しい命を感じられる生き生きと明るい曲です。 奏法のビデオのD -durプレリュードと同じ部分、また違いもあります。 123、123 と16分音符を一拍目に強拍を感じてベースを作りましょう。 次の段階では3拍を一拍で取って、1-2-3-4と1小節を4拍子で感じて。 拍の強さは強-弱-中-次(アウフタクト)と、奏法ビデオでも学びました。 でも表現の段階では必ずしも当てはまるわけでなく弱拍が強拍になる事も。 2-3、7-8小節など場所により3拍目が強拍になり面白い感じになります。 始めは3拍目にアクセントをつけて、次は強調した3拍目同士をレガートで。 シラソファミレドの下降音階を繋いで行く要領で。次はラシドレミと上昇。 このように3拍目を繋ぎながら滑らかに長いフレーズを作って行きます。 ペダルは3つ目の音の上で踏み替え、少し勢いを感じ命、明るさを表して。 野原で子羊が遊んでいるようなイメージで表現しましょう。 トリルは上から3つ目又は4つ目の音のあたりまで。 左も旋律的に4音、4音、4音、6音をワンフレーズで感じましょう。 fis-durはバロックにはない調性で更に黒鍵のgis ais cis disに転調します。 5音あわせるとペンタトニックスケールです。12小節のトリルは短めに。 生き生きと明るいイメージのトーンで演奏してみましょう。

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