#307 シュット「カヴァティーナ」 (4)

ロシアの作曲家シュットの作品を学ぶ最終回です。 中間部の後、テーマが戻ってくる所から見てみます。 1回目に「一見簡単で実は難しい」と説明しました。 今回テーマは更に音が多くなり難易度が上がります。 ソプラノ上の高音部に音が増えるので少し待って。 技術的ですが音楽的に感じるのを忘れずに。 鍵盤を見ないで和音など掴めるように練習します。 確実な場所を足場に、そこから音程を取るように。 楽譜と手を見る瞬間をそれぞれ覚えておきましょう。 タッチや感覚、指で場所が分かるのが理想的です。 ソプラノや内声、それぞれの声部はよく歌って。 強調する声部、音を意識します。 B部分のモチーフが転調して出てくるのを聴いて。 コーダの前は左のバスを大切に。dolce +ritで。 遅くなるだけではなく優しいタッチで雰囲気作って。 印象派のように音を混ぜてぼんやりと浮遊させて。 これの前の表現の強い部分とコントラストを描いて。 コーダはテーマが長調で内声に戻って来ます。 左手はアルペジオの伴奏部と旋律部を弾き分けて。 低音部で展開するのでペダルは踏み換えを意識して。 バスに指を残せば和音が消えずに響きます。 又はハーフペダルで踏み替えても良いでしょう。 最後の2段は変化が多く起こる場所です。 和音によって音色を変えたり、雰囲気変化させて。 最後はペダルをゆっくり離して終わります。 最後の音まで緊張感をキープして夢から覚める様に。

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#306 シュット「カヴァティーナ」 (3)

スケルツォのような雰囲気に変わる中間部を見てみます。 面白く可愛らしいスタッカートなど表現が出てきます。 自由なテンポ感やアクセントでスケルツァンドを表して。 リズムも意外性を狙って止まったり裏拍を強く感じて。 スタッカートは第3関節から引っ張ってはじくように。 アクセントは重さを乗せて対照的な組み合わせで表現。 慣れたらペダル入れて段々良いトーンを探しましょう。 前半の長いフレーズとのコントラストも意識して。 新しい部分は裏拍にアクセント感じましょう。 ペダルは短-短-長、よく聴きながら細かく踏み換えます。 タッチ、ペダル、タイミングなど表現が難しい所です。 スタッカートでも2段目は雰囲気と動きが変わります。 アクセント→スタッカート→クレッシェンドを意識。 慣れたらテンポを上げてペダルを入れて。 3段目は譜読みが複雑なので1小節目を覚えましょう。 1小節目cresc、2小節目はそのまま、3小節はロシア風。 1小節目の指は343→5に変えて内声は123または121。 この手の動きや指を覚えて2小節目は平行移動するだけ。 この部分はゆっくりでもスケルツァンドの雰囲気が大切。 アルペジオの後の部分はほぼ同じ繰り返しです。 強弱やペダルなどで表現を変えても良いでしょう。 中間終わり指使いは121-343の繰り返しを1と3…と記憶。 裏拍で入る左も旋律的に。テーマに戻る前はritでゆっくり。

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#305 シュット「カヴァティーナ」 (2)

今回は1ページの後半〜中間部の入口を見ていきます。 3段目、前回同様1と2と3と…で拍の強弱を感じながら。 まず「と」の所は弱拍になるのを確認しながら弾きます。 次は3拍子を意識して、1を強拍、2、3を弱拍で。 1拍目を深く、2、3拍目を軽く、スタッカートも可。 どんなリズムも自分の身体の中で感じることが大切です。 曲の心臓、脈である拍は音楽の重要な要素です。 6拍子でフレーズを長く→最終的に1と3の所=2拍で。 上手く乗れるスイングを探し、2拍ずつを今度は4拍で。 長いフレーズを感じると自然にテンポに流れが出ます。 逆に1拍ずつの状態では重たくなりテンポアップが困難。 右指は3を5に変え、スライドなど工夫して旋律的に。 521-521-552134-5212…テヌートのトーンで。 表現の前にまず4拍子の拍の強弱を大小中小で取ります。 この後でcresc、dec、rit、espressなど表現を考えます。 左右、テヌートの表現を良いバランスで作りましょう。 4段目3小節目が頂点になる構成を考えながら。 ファ♯のオクターブをテヌート→音を残して中間部へ。 ペダルは1拍目で踏み替え1小節ワンペダルでバス残して。 しっとりした1-2段目に比べて3-4段目は動きがあります。 スケルツァンドはペダルを1拍目で踏み3拍目で離します。 右スタッカートはなるべく短く切りましょう。

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#304 シュット「カヴァティーナ」 (1)

ロシア作曲家シュッテの「カヴァティーナ」を学びます。 簡単に聴こえて難しい箇所もある旋律的な小品です。 まずは構成を捉えて行きましょう。 それぞれ2、4、6、8小節の途中までが1フレーズ。 テーマはこの4つのフレーズでできています。 各フレーズを質問と答えのペアで考えると捉え易いです。 フレーズの間は少し待って脱力して余裕を感じながら。 次の部分も同様に考えて。慣れたら待つ時間減らして。 リズムは始めは3拍子で、拍を大小小と意識します。 次は1小節を1拍として2拍子で弾きます。 最後は4拍子で取れば長いフレーズ感が得られます。 拍の強弱を大-小-中-小と感じると音楽が流れ出します。 練習の仕方はまず短い拍から段々伸ばして行きましょう。 1と2と3と…で強拍(数)と弱拍(と)の関係を確認して。 次は1拍目を強く→次は2小節を1グループで(6拍も可)。 →自然に2拍になるので→次は4拍の大小中小のリズム。 長い拍を感じると音楽を旋律的に捉え易くなります。 指使いは右で左のファ♯音をサポートします。 間違ったアクセントがつかないように気をつけて。 左も1→1のジャンプ、5321の和音など弾きにくい箇所も。 右のラレドシを2545で取るなら最後の5までレガート。 2で取って2542ならアクセントがつかず安全です。 カンタービレで、自然な強弱やテヌート、ritを入れて。 時々内声を強調するとロシアらしさが表現できます。 内声の存在によって音楽が立体的に感じられます。

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