月曜日, 2024/05/20 6:43

Louis

#139 ショパン マズルカ第13番 op.17-4

美しい13番のマズルカのレッスン2回目は中間から最後まで見てみましょう。 イ短調がイ長調に転調しmossoでテンポにも動きが出て来ます。 バスの上に5度音程が2階建で重なる和音は東欧の民族的な、太鼓や軍隊のような かつ気品ある響きです。メロディーは強弱アクセントを意識しながらレガートで。 クレッシェンドは軍隊が段々と近づいて来るイメージです。 急に激しくなった所でF音を残して周りが溶けるように雰囲気をガラッと変えて。 ショパンの魔法のような美しい世界を味わいましょう。 コーダはショパンマズルカの中では頻繁に登場する半音階の繊細で神秘的な モチーフです。装飾音のジャンプも趣味の良いタイミングで。 前奏と同じフレーズの最後は消え行くように終わります。

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#138 ショパン マズルカ第13番 op.17-4

51曲のマズルカの中では最も知られた叙情的な美しい作品です。 マズルカの3拍子は2拍目または3拍目にアクセントが来ます。 ポーランドの民族的な舞曲のフィーリングを感じセンスある演奏に繋げる為に 他の音楽を聴いたり文化的な背景を知ることも大切です。 音はシンプルなのに美しく透明感のあるショパンの魔法を味わいましょう。 13番のマズルカは遅いテンポの「クヤヴィヤック」と呼ばれる舞曲がベースですが 停滞しないように動きや流れを意識します。 付点のリズムは鈍くならないようシャープに感じます。 前打音は拍の前が良いですが、拍に合わせるかどうかその時により自分の解釈で。 大きなルバートは身体を柔らかく内側から出てくる感覚です。 delicatissimoの繊細な表現は丁寧に。一つのフレーズを音の方向により グループ分けしてそれぞれの部分を違う音色、違うタッチで弾きましょう。 スタッカート部分はペダルを離したり、指先で鋭くはじいて。 和音を強調したい時はアルペジオで美しく弾く方法も。 バスが躍動する印象的な箇所はリズムを重視してメロディーも同じアクセントで。

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#137 グリーグ ホルベルク組曲「サラバンド」

サラバンドを学ぶ最終回はグリーグの作品の続きを見てみましょう。 1ページ目に比べて2ページ目は強弱の激しい変化が見られます。 縦スラーはアルペジオの意味です。 音が混ざりあって不鮮明ならないようペダルの踏み替えに気をつけましょう。 fは大きくなり過ぎないよう配分を考えてffに余裕を残します。 クライマックスはテンポが上がってしまわないようブレーキを掛けて。 多声的な部分は特に隣り合う音が濁らないよう耳でペダルをコントロール。 ロマン派的に盛上がった後はバロック風の響きに戻ってシンプルに終わります。

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