Louis
オンライン講座 (9) 2025-06-10
奏法 クレメンティ ソナチネ Op.36-3 第1楽章 (1)
#244 シューマン 森の情景「寂しい花」(1)
シンプルに見えて複雑な声部、和音を表現するのが難しい曲です。 短く技術的には易しいですが4回に分けてゆっくり丁寧に学んで行きます。 右手は2声:まずテーマがアルトに登場し2小節目でソプラノが加わります。 同時に2声を聴きましょう。3-4小節は逆転してソプラノがテーマです。 そのテーマの終わりの4小節にまたアルトでテーマが入ってきます。 縦に取ると不協和音が目立つのでなるべく声部=横のライン考えましょう。 音楽を理解することが大切です。アルトとソプラノ掛け合いをよく聴いて。 例えばアルト60%,ソプラノ40%など音量バランスをコントロールします。 ソプラノを強調したい時は手を右に傾け、アルトを出したい時は左に回して。 音量コントロールは少し大袈裟に練習します。まず50%づつからずらして。 縦で考えるのは不協和音が強すぎて音楽が分かりにくくなるので注意します。 左手の伴奏は始めはシンプルですが4段目に動きが出て複雑になります。 強弱は、よく歌うところ(S)、デクレッシェンド、クレッシェンドを 3段目はソプラノのファ-ミ-レ-ラ-ド-シを出して。主張したいなら少し溜めて。 表現するにはタイミングと強弱によるコントラストが大切です。 自分の好みで声部のコントロールを楽しみながら弾けると良いでしょう。
続きを見る »オンライン講座 (8) 2025-05-29
奏法 クレメンティ ソナチネ Op.36-2 第3楽章 (2)
10 (2) シューマン 「子供の情景」 2025-05-24
#243 ショパン ノクターン第8番 (4)
今月はショパンのノクターン8番を学ぶ最終回です。 クライマックスの後から最後までを見て行きます。 f→ppへコントラストを作り長い装飾的なパッセージは自由に。 練習ではまずはゆっくり左右を合わせて慣れたら自由に動かします。 左右の合わせやすい音を楽譜上に線で繋いでいます。 合わせ方は均等に4づつで合わせるより3-4-4-4-4-5だと弾き易いです。 付点の練習はLsss(長短短短)、sssL(短短短長)など変化させましょう。 手を脱力して手首から柔らかく回して弾きます。 旋律はソプラノですが3度下のアルトの声部の変化をよく聞きます。 con forzaの3:2は情熱的に。速くならないようテンポはコントロール。 始めにも出てきた嘆きの音型の後、また感情が盛り上がります。 ppのコーダのショパンらしい溜息はマジカルな美しさです。 幻想的な半音階は左1指のテノールを強調させて。強弱は<>で。 「雨だれ」や涙がこぼれる情景を思って。 ソプラノとアルトの絡みは2人の会話のように。最後は2声仲良く。 6度の上昇のタイミングはまず2-3-2 2-3-2で取り、その内自由に。 消えていくように。6度のフレーズ後ペダルは一度切って休符を意識。 バッハの影響でもある多声的な濃さを味わって弾いてみましょう。
続きを見る »#242 ショパン ノクターン第8番 (3)
今月はショパンのノクターンの3ページ目のクライマックス部を見ます。 同じ長調でも暗いdesから明るいAへの変化を意識しましょう。 音楽が盛り上がる前にまず明るく晴れたムードに変わります。 クライマックスは急に盛り上げずに少しづつ頂上へ向かうように。 fになったら少しブレーキをかけて冷静さを保ちコントロールして。 技術的に難しい箇所ですが音楽と一緒に盛り上がらず聴く事に集中します。 装飾音付きの6度の重音はまず下からバラすように弾くと簡単かつ素敵です。 マズルカ風の民族舞曲の香りを感じましょう。6度の1指は右回しで脱力。 手首は常に柔らかくして優しい音色。バスの響きで長いcrescを描いて。 左は1pで学んだ重み+回す奏法と同じ様に。左手だけ弾く事も大切です。 ソプラノを大事に→途中からアルトに意識を向けバランスいいデュエット。 次のページはブレーキを掛けて急がず時間をたっぷり取れるdownを意識。 ペダルなしの練習も重要。3:4やタイで繋がった複雑なリズムを確認して。 ピッタリ弾く事を目指す訳ではありませんが左右のリズムを分かるのが大切。 5連符は2と3、または3と2に分けて。左手の入るのは3と4の間です。 1段目の最後からテンポを落として、先へを何度も繰り返します。 大袈裟に溜めて練習すると本番で速くなっても音楽が丁度良くおさまります。 強弱も盛り上がり過ぎて天井にぶつからないよう毎回mfに戻って又cresc。 この箇所は左はバスとテノールもの旋律も良く聞いて。 3連符は3つでなく2つの音を1つの動きで回して取りましょう。 半音階の下降はレガートで手をスライドさせて。 テーマに戻る所の強弱表示は出版社によってもfff、p等様々です。 盛り上がりからffへ移行するのがスムーズですがpならdimします。 44はヘミオラで3拍子から2拍子また3拍子とリズムが変わります。 このリズムを利用して意識してブレーキをかけましょう。 曲中で最も難しい箇所ですが冷静に良く聴きながらアプローチしましょう。
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