即興曲Op.90-3を4回に分けて学ぶ2回目です。 前回は技術的な練習方法学びましたが今回は1~2ページの表現を見て行きます。 強弱の決め手になる音楽の方向を理解する為に和音で弾いてみます。3段目のクレッシェンドは6小節でそのまま続けるか一度控え目になるか練習の段階で意識します。 全ての音を弾くことに集中するよりまず音を減らし輪郭に濃淡強弱をつけます。 次は全ての音を入れて同じように強弱のラインを辿ります。後はタイミングです。 4小節目はritしたい気持ちを抑えてテンポを落とさないよう5小節で速さを戻して。 5段目は明るく希望が見え6段目は前向き→失望に変わるロマン風をritでも表して+感情を味わいましょう。次のページはまず左手の上の音を旋律的に。内声の旋律を つかむにはバラして弾くのも可。右の美しいメロディーとのデュエットを聴いて。 最初のフレーズはcresc-dec、二番目はmfからdec、三回目も同様に段々と弱くなっていかないように調整しましょう。17小節~左もcrescきかせて力強い表現です。 左手のトリル後打音c♭b♭は右f♭に合わせ右手の伴奏部はcrescでもバランスよく。 次の21-22小節のレガートのフレーズのテンポは急がずにゆっくり前の部分の激しさとコントラストを感じます。ペダルは細かく踏み替えて丁寧に。特にボリュームのある部分はペダルを離す事を意識します。ソプラノのレガートはため息の様に。 2音をひとつの動きで捉えやすい指使いで弾きましょう。
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