今日は初めての試みとしてグリーグの曲を音楽理論を使って勉強してみましょう。 強弱や歌い方も感覚でなく音楽の知識から求めて行きます。バラード風に=ルネサンス~中世の香りの曲調です。後半はメロディーが左右で豊かに歌います。 前半8小節は大楽節と呼ばれAで表します。これを前半後半に分けたのが小楽節aa'。 小楽節は2つの動機1-2から成っています。動機1は質問、動機2は答えと捉えます。 小楽節aは(終わっていない感じ)半終止、または不完全終止。3つ目の動機は前と似ており(質問)、動機4で終止します(答)。音楽は一般的によくこの形式で書かれます。 これが大楽節×1つの一部形式です。バロック時代にAB2つの大楽節による二部形式→ABAの三部形式に変化し、ここからABACAのロンド形式なども出てきます。 この曲はAABABA三部形式に近い構成です。構成から強弱を求めてみましょう。 Aの4つの動機は毎回少し変化を持たせるとよいです。フレーズの3拍目が山で全て音楽はそこに向かって行きますが、毎回少し違うボリュームで構成を考えます。 4つの動機で一番大きな山も3つ目、小さい山は4つ目です。次は拍で考えてみます。 強弱の山は3拍目でしたが拍は2拍目を大切に弾き、構成を作って行きましょう。 Bの歌い方はAと違う表現で。拍はAと同様に2拍目を大切にして、強弱を変えます。 動機1と動機3は2拍目に山、4拍目に谷。一方、動機2と動機4はAと同様3拍目に山。 このように知識を用いて曲の構成から表現を導き出して解釈に繋げてみましょう。
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