金曜日, 2024/03/29 4:30

レッスンビデオ

#128 ドビュッシー「夢」③

3回目は4ページ目から最後までのレッスンです。 右手はオクターブの反復ともう一声を弾き、同時に左手がメロディーと内声の 二声を受け持つ箇所は技術的に難しいですが明るい響きで。 旋律が右に移ったら伴奏は大きく出過ぎないようpやppでコントロール。 テーマが戻る部分は左右で半分づつ受け持つのを片手で弾いているように うまく音量を調整しながら滑らかにつなぎましょう。 ミbによって和声が変わる所でそれまでのクレッシェンドをpで音色も変化させて。 和音の部分は重さを載せて「祈り」の響き(讃美歌)を意識。 高音部は引っ張って弾く奏法で歌って、最後は弾むタッチで消えて行くように。

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#127 ドビュッシー「夢」②

2回目は3ページ目を中心に見て行きます。 前回の最後の部分の美しい和声進行=ハ長調からハ短調への変化は 実際の色で考えてみましょう。左手はpで歌うので右とのバランスを考えて。 スラー付きスタッカートは鐘を鳴らすように光る音のイメージです。 長いフレーズを感じるためには音階になっているソプラノをよく聞きます。 左手のメロディーに対し右手の伴奏はとても小さくバランスを取って。 左手はメロディーと同時に伴奏部も弾くのでこのバランスも大切に。 均整の良さは演奏の質につながります。歌いやすい指使いも大事です。 和音はアルペジオで弾くとぶつからずに優しく聞こえます。 幻想的なコラール風のモチーフは4つの方向を意識したタッチを使って 下から上にはじいて出す星の光るような響き、上から下に重さを乗せて 深い音、また手前に引っ張って柔らかい音色など、変化を持たせましょう。

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#126 ドビュッシー「夢」①

幻想的なイメージの曲です。空や宇宙、無重力の世界を想像して 幻想的な世界を作るため、強拍にアクセントがつかないように意識して リズムが浮かんでいるようにを感じましょう。 テンポはゆっくりでも停滞しないよう、動きを持って流れるように。 ペダルは1つのペダルを長く使って、でも踏み替えはきちんと。 右手の入口の部分はタイミングに拘って遠くから来るように 現実的なトーンにならないで。 音色を変化させるためには実際のタッチや身体の動きを変えましょう。 夢心地のppはフランス音楽らしいエスプリが感じられます。 印象派の美しい世界を味わいながら弾きましょう

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#125 シューベルト「ハンガリー風のメロディ」②

民族音楽の香りを持つ作品。今回は1ページ目終わりから見てみます。 右手の重音は柔軟な手首の勢いで上下させて軽やかに。 フレーズはクレッシェンドして音が抜けないように。 ジャンプは距離や場所を手の動きで覚えてしまうと便利です。 腕や肘の位置に注意しましょう。装飾音は指をアクティブに動かします。 ペダルは濁らないように、すぐに足が離せるように浅く踏みます。 時にはppを作るためにソフトペダルでウナコルダにしてもよいでしょう。 最後はテンポを下げても軽快な舞曲の味をキープするために 離鍵を意識しましょう。

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#124 シューベルト「ハンガリー風のメロディ」①

オーストリア人のシューベルトがハンガリー民族楽器の「ツィター」を イメージして書いたと思われる素敵な作品。今回はまず1ページ目をみます。 左手のジャンプは飛び込まず準備して。 まずはペダル無しで強弱をコントロールしましょう。 重音のレガートは指使いを工夫して、手首に力が入らないよう柔軟に保ちます。 時々テンポを自由に感じ、指先のアーティキュレーションでシューベルトらしく。 ツィターのイメージを忘れずに左手の和音をアルペジオ風に弾いてもOKです。 ペダルは自分の好みの長さで入れながら民族調な香りを楽しみながら弾きましょう

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#123 ベートヴェン「エリーゼのために」②

今日はBCの部分を見てみます。三つの和音は少しブレーキかけますが、その後は前のテンポに戻って急に重たくならないように注意 しましょう。16分音符のメロディーはリズミカルに。一拍目を大事に感じますが強いアクセントにはならないように。A部分のレガートと対照的にノンレガート気味で 明るいベートーヴェンの気持ちを表します。Cは暗く神秘的な気分です。左の連打は均一にならず、波を感じて。最後の悲しみを訴える激しい場面は、ペダル踏みっぱなし=響きすぎに注意。ストーリー展開を考えながら、素敵な演奏を目指しましょう。

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#122 ベートヴェン「エリーゼのために」①

ABACAの形式から成るお馴染みの曲です。今回はAの部分を見てみます。 冒頭のミレミレミ…は好き(ミ)、嫌い(レ#)…と花占いのように不安な気分で。 アウフタクト・三拍子を意識して、誤った拍感にならないように注意します。 全体をcon motoで流れるように、ハ長調では少し前向きなフォルテで。 主要な音を滑らかに繋ぐと長いフレーズを感じられます。 親指が重くなったりアクセントがつかないよう軽く鍵盤に載せるように 弾くとよいでしょう。

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#121 モンポウ 「歌」第6番

今回は美しい「歌(シャンソン)」の部分を見てみます。 フィーリング、自分のタイミングを大切にルバートで弾きましょう。 最初の和音はアルペジオで。ピアノを押して回す奏法で深い響きを作ります。 強弱はクレッシェンド、デクレッシェンドを細かく、拍は自由に感じます。 最後のppの薄い/細い音は鍵盤を撫でるように、押して出す太い音と対照的に。 ペダルは濁らないように踏み替えます。 リズムなど細かいこと集中するよりも曲の雰囲気を味わいましょう。

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#120 メンデルスゾーン「デュエット」③

今日は曲の最後の部分を見て行きます。 2人のデュエットは苦難を乗り越えて一緒に幸せに向かいます。 前回のテンションのあるフォルテとは対照的にリラックスした響きのフォルテで。 練習では伴奏は軽く、次の段階でペダルを入れて厚みを出します。 中間部のそれぞれの会話は同じフレーズのデュエット(ユニゾン)に変わります。 レガートでも力が入らないようにいつも脱力を意識します。 強弱は波を作って、全てフォルテならないように注意しましょう。 大切な音は聴く時間を取って、待ってから弾くとロマン派の味わいが増します。 コーダの右手山型の16部音符は山の頂点で時間を取りましょう。 左はゆったりと、ソプラノのコーラスは歌って。 右の最後のフレーズは指をスライドさせてレガートで段々ゆっくりと。

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#119 メンデルスゾーン「デュエット」②

幸せな2人のデュエットに少し不安の影が刺す場面から見てみましょう。 悲しみ(ソプラノ)や説得(テノール)など、前回レッスンした部分よりも フレーズが短く、2声の絡みが感情の起伏のある会話に聴こえます。 ルバートのあと必ずテンポに戻るのを繰り返して感情の波を表しましょう V →Iの和音で落ち着くべき所、VIで意外な解決へ導く偽終止は音色を変化させて。 レガートは手をスライドさせ強弱は鍵盤に載せる手の重さでコントロールします。 情熱や不安定な気分をテンポルバートで表してみましょう。 内声と和声の変化を良く聴いてクレッシェンドしながら始めのテーマに向かいます

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