土曜日, 2024/06/22 12:16

レッスンビデオ

#179 スカルラッティ ソナタ ホ長調 K.380(2)

前回に引き続きスカルラッティのソナタを2ページ目から学びましょう。 雰囲気が変わって馬も軍隊風の行進、ポロネーズのようなリズムになります。 スタッカートは引っ張りレガートは押して弾きます。3拍目にアクセントを感じて。 ここでペダルを踏み替えに注意してその先の歌うメロディーでたっぷり使います。 チェンバロ奏法でよくある細かいアーティキュレーションは2音を一つの動きで。 速く弾けばほとんどレガートに聴こえます。欧州で伝統的に馬車やホルンの音や軍隊を表す五度音程が多い曲です。そこからイメージを得て作品に向いましょう。 力強い五度に対して四度や六度音程の上のメロディーはスムーズで優しく歌って。 16分音符は急がずに逆にゆったりと。トリルは余裕を持って拍の前からタイの音の長さまで。長いトリルは手を柔軟に鍵盤上を上に向かって移動しながら弾きます。 強弱と合わせることも可能です。その後のトリルは短く拍の前に後打音と繋げて。 締めのホルンはアクセントをつけて勇ましく。同じフレーズの2回目は強弱も変化させます。古典の曲は指のアーティキュレーションと同時にイメージも膨らませて音楽的なアプローチ持って表現しましょう。

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#178 スカルラッティ ソナタ ホ長調 K.380(1)

まずテーマを見てみます。andante「comodo」は気楽にという意味。 冒頭の二つの声部:シラ♯ソをソプラノと考えレガート、下の音はスタッカートで。 右手の中で、上は少し重さを載せ/下は引っ張り、それぞれタッチを分離させます。 付点のリズムは鋭く感じましょう。トリルは拍の上、または拍の前でも弾けますが 今回は弾きやすく拍の前にソファソを出して。その際に前の音(シ)から32分音符で繋げる感覚でシソファソと弾くと「お団子」にならずスムーズです。手の角度は鍵盤に平行を保って、関節は柔らかく指は馬の脚のような勢い「ミタカパン」で。 トリルは技術に集中してパニックするよりもコントロールする事、指の動きよりリズムで感じることが大切です。脱力も忘れずに。指使いや左手を使う等工夫して。 ペダルを入れたりトリルを増やすのも可能です。強弱は2回目はエコーの様にpで。 次のフレーズの入口はゆっくりとスムーズに大小のcresc-decのラインを描きます。 左手の和音の一拍目はギターのようにアルペジオで弾いてスカルラッティ風に。 ページの最後のトリルはdec.とritの中、ゆったり余裕を持って優雅に、冒頭の雰囲気とのコントラスト味わって楽しみながら弾きましょう。

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#177 ブラームス 間奏曲 Op.119-1 (3)

今回は中間部の終わりから最後まで見て行きます。 ブラームスが幻想の世界からゆっくり覚醒して暗い現実に戻る所です。 3段目はカウントが難しい箇所です。指を残して音を繋げるフィンガーレガートでペダルは減らします。遅いテンポで更にritしながらテーマに戻ったら3拍子を数えて。 タッチと音色の確認の為にスタッカートで弾いて→レガートで仕上げましょう。 三連符の部分は複雑な音色を聴きながら主要な音を指だけで残せる指使いで。 最後の暗い和音は深い響きでブラームスが人生を受け入れた穏やかさを表現して。 和音は左右でサポートし合って響きを聴いて内声から音を拾ってみましょう。 ペダルと指レガートを上手く組み合わせて。休符を感じることも大切に。 響きや表現など多くを学ぶことのできる深みのあるブラームスの晩年の作品です。

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#176 ブラームス 間奏曲 Op.119-1 (2)

2回目は転調して音楽的に盛り上がる中間部をみて行きましょう。(B) 中間部は情熱、優しさ、悲しみと様々な感情が現れ一つの物語になっています。 前回(A)の辛い現実がBでは好きな人への想い出から思わず情熱と悲しみが溢れ出し次の展開では悲しみを受け入れているという深い感情です。音で表現するには同じフォルテでも深みのある音色で音楽を「語り」ましょう。 裏拍にメロディーが来たり、ヘミオラ(2拍子だった6拍が3拍子になる、又は逆)も現れるので常に拍を感じていることが大切です。左手は音をグループで意識したポジションで移動すれば無駄な動きがなく技術が安定します。右手は2つの音を使った動機で希望が表されます。真ん中の三度の重音を残して良いバランスで。 左手のクレッシェンドは全ての音をfで弾かずテヌートのバス以外は加減します。 不況和音はいいバランスで強調して「痛み」を表現します。 同じフレーズの2回目はアルトを出しますがソプラノも後ろで滑らかに歌わせます。 大きなcresc.はソプラノは高い音と同時にバスを音量とタイミングで強調しますがいつも客観的な耳でバランスをよく聴いて。徐々にリズムが落ちつくと共に音楽もdecとritで自然に落ち着いて中間部が終わります。

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#175 ブラームス 間奏曲 Op.119-1 (1)

タッチ、響きの作り方、バランス、細かい表現やタイミング等を3回で学びます。 今回はドイツロマン派らしい重苦しく暗い色調のA部(3段目まで)を見てみます。 ソプラノのテーマは重さを載せて回し2つの音を繋ぎます。2音目の後すぐ脱力。 内声の部分は鍵盤を撫でる/。引っ張る奏法で。スタッカートで練習→レガートで。タッチの違いを意識しましょう。レガートのソプラノをよく聴いて16分音符は軽い重さを乗せます。常に美しい響きを耳で確かめながら。繊細な内声のデュエットはレガートでソプラノとのバランスも意識して左手を使ったり、ペダルの踏み替えを工夫しましょう。 ロマン派の音楽はルバートを感じて趣味よいタイミングでテンポを伸縮させて。 クレッシェンドは時間をかけて広げましょう。 動機の付点リズムは「希望」を表します。左右で掛け合う所は気持ちの高まりを感じて表現しましょう。

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#174 ラヴェル ソナチネ 第2楽章 (3)

ラヴェルのソナチネ2楽章のレッスンの最終回は後半を見て行きましょう。 テーマが戻ってくる所はテンポをキープしつつcrecとdimでフランス風に。 左手のドビュッシー風の和音や一音で変化する雰囲気など、前半とよく聴き比べて音楽の方向が変わって行くのを確かめます。Des=cisと同じ音ですが落ち着いたDes-dur対し明るめのcis-mollの調性を理解して表現します。アクセントは鐘をイメージして。鐘は時計でもあり、ラヴェルが見た過去のバロック時代の幻想からの目覚めの合図と捉えて。鐘の音=cisの強弱やタッチを意識して右手は少し小さく。ppで保持する音が多く難しい箇所はタイミングをたっぷり取って。 ペダルを使わずにスムーズに繋がる指使いを探しながら練習しましょう。 最後のバスのDes音は立派に鳴らし、ペダルも工夫しながら貴族的かつオープンなエンディングに導きましょう。

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#173 ラヴェル ソナチネ 第2楽章 (2)

ラヴェルのソナチネ2楽章2回目は5段目以降テーマが戻るまで見て行きましょう。 en dehorsは左手メロディーを聴かせ、アルペジオはハープのように弾きます。 右は伴奏になるので控えめに。左右の良いバランスの為にペダルを離す事が大切。 ここは自然にテンポはUPして行って→ffでは溜めて大きくrall.しましょう。 左の旋律は音が切れないよう手首を回して音をつなぎ、fーffは重さを加えて。 ハープ左手はバスは重く、アルペジオは手を回します。次のplus lentは幻想的に。 右は鍵盤を撫でるタッチで、ペダルは長く使ってきれいに音を混ぜましょう。 ロマン派の作品ではないのであえてルバートで遅くならない事を意識してテンポをキープしつつテーマに戻ります。 回す、重さを載せる、撫でるなど様々な技術を駆使して表現すべき箇所です。 ペダルも細かいタイミングを考えよく聴きながらバランスを作りましょう。

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#172 ラヴェル ソナチネ 第2楽章 (1)

ラヴェルのソナチネ2楽章を3回に分けて細かくレッスンします。 貴族的な香りの洒落た作品はバロック時代の舞曲「メヌエット」風なテンポで。 モダンな和声の感じ方やリズムも時代を意識して繊細で上品に仕上げましょう。 アクセントを2拍目や3拍目に、拍を微妙にずらしたりフランス風を意識します。 レガートやアクセントなどフレージングの細かい指示を良く見ながら「離す・回転する・載せる」等の手や手首の動きを考えて行きましょう。 右手はソプラノのメロディーを歌って、同時に1-2-3指のハーモニーは軽く。 3段目装飾音は速めに脱力で入れますがそれぞれの音は分離して聴こえる丁寧さで。 和音が変化する所はルバートを感じながら。左オクターブは響かせると良いです。新しい和音で始まるフレーズの入口は自然に時間を取って、撫でるタッチを使って冒頭の舞曲風とは異なる幻想的な雰囲気を作りましょう。

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#171 ベートーヴェン ソナタ「悲愴」 第1楽章 (4)

「悲愴ソナタ」のレッスン最終回は第1楽章の展開部をみて行きましょう。 第一テーマは前の部分から続く左手のトレモロの上に右手の和音は重さをのせて。 左右とも脱力しフレーズ頭はゆっくり入って加速する自然なタイミングを大切に。 手の角度は手首がいつも鍵盤と平行になるように注意しましょう。fのあとのpのオクターブはとても軽く。右のトレモロは鍵盤から指を離さずにp~ppで左は重さをキープして力は使わずに。自然なブレーキを掛けながら面白味あるタイミングで。 トレモロのような縦の動きも旋律的に弾くことが大切です。ペダルも使って。 拍頭が旋律になっているフレーズは逆にノーペダルで指レガートします。トリルは均等ではなく最初の音を長く伸ばすようなイメージのリズムで入れましょう。 左右がずれないように手の動きも合わせます。再現部の前の右手のソロは提示部の第2テーマを思い出し力や指の独立に頼らずに一定の重さを載せた手を回しながら。 手の動きに沿って拍毎に自然なアクセントつけると弾き易くなります。

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#170 ベートーヴェン ソナタ「悲愴」 第1楽章 (3)

「悲愴ソナタ」第1楽章のレッスン3回目は提示部の第2テーマからです。 前回メトロノーム=92で練習しました。今回引続き練習ポイントを見てみます。 技術的に難易度の高い左右の手の交差の部分は楽にする為に先に身体を傾けます。 動きを先取りすることで手の移動をサポートします。身体を直立したままだと手首のよい角度が取りにくいので注意しましょう。タッチはなるべくレガートを意識。 交差や戻る動きにかかる時間は無理に急かさないで逆に柔軟なタイミングで。 装飾音は拍に合わせて呼吸感を大切に、落とすように弾いても良いでしょう。 トレモロ型の八分音符の連続は軽く弾いてメロディーやバスとの差をつけて。 メロディーとバスは重さを載せ、それ以外は引っ張って異なるタッチを意識。 練習の最初から全ての音をしっかり弾くのではなくでなく力の配分を考えながら。 メロディーとバスが離れて行く場所は手を回す動きで。古典らしい伴奏の上の最後の細かい旋律は一音ずつ分離させずに手首を回しながらレガートで。段々伴奏とずれて行かないよう拍を合わせ重さと回転の動きを組み合わせて弾きましょう。

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