今回は悲しい雰囲気が明るく変わる中間部を見て行きます。 前半と比べて明るく、コントラストを作るのが大切になります。 左手の伴奏は5度が分散され農民の踊りのような民族的な香り。 左の1指を出し、右旋律はタッチを変えて明るい音を作って。 指で「鍵盤から立ち上がる」upの動きで。指に勢いをつけます。 両手で1音づつノンレガートでこのタッチを練習しましょう。 タッチはそのままで段々テンポとレガート感を増して行きます。 音量も始めはf、慣れてきたらp〜p pに徐々に減らしましょう。 最後は強弱やアーティキュレーション、表現を変化させて楽しく。 この部分のテンポは前半のアンダンテと比較して求めます。 大きなコントラストを作りたい場合は前半は少し重たいテンポ。 少しだけ変化させたい場合は前半は先へ進むアンダンテで。 この曲のテンポや弾き方はある程度自由に考えるのが大切です。 コーダはラルゴでゆったり。ムソルグスキーの素敵な小品を弾いてみて下さい。
続きを見る »レッスンビデオ
#292 ムソルグスキー 「涙」1
ムソルグスキーのとても悲しい切ない曲を見て行きます。 右手の歌う旋律と左手のダークな伴奏のバランスを学びます。 中間部はガラリと変わり明るい雰囲気のコントラスト。 イントロのラルゴはゆっくり,アンダンテの主題は先に進んで。 冒頭の2分音符はきちんと8分音符で刻んでカウントします。 クレッシェンド感じて2小節に向かって膨らませます。 強弱はdownのタッチからだんだん重さを軽くしてdimに。 中世によく使われ後に禁則になった連続5度は懐かしい音。 右旋律は重いdownのタッチ。ラミ♭レドは4213または5321。 左手もdownでペダルは1拍目に。踏みかえるとクリアな響き。 バスを残したければハーフペダルで踏みかえてみましょう。 明るい音で段々dimで。音楽は音程と共に上がり下がりします。 連打は叩かずいつも旋律的に、指は4-3など変えてもOKです。 独特な香りを持つ5度をよく聴いて。テーマに戻る前は呼吸。 2段目、4段目のクレッシェンドは滑らかにレガートで歌って。 ルバートや溜めたり細かいタイミングを使って表現が可能です。 遅いテンポだと悲しさのトーンが増しますがアンダンテを意識。 2つの異なるテンポによって雰囲気が変わることに気づきましょう。
続きを見る »#291 メリカント「歌」2
前回に引き続きメリカントの「歌」を学びましょう。 先週はクレッシェンドから大きなfで終わりました。 すぐ後フランス6度の和音へ移行し美しい旋律が現れます。 このオクターブのメロディーを何度も弾いて覚えましょう。 1指または5指だけで横の動きを大切に旋律をレガートに。 次は腕の重みを少し乗せてオクターブで歌うように。 右手の中の伴奏は内側の指で軽く旋律と異なるタッチで。 左手練習は旋律をイメージしてバスは所々テヌート気味に。 フレーズとフレーズの間で呼吸をすると弾き易くなります。 左右がぶつかる時は優先する音を考えて調整します。 fは重さを乗せてdimでは重さを段々減らし強弱を表して。 不思議な和音ファ♯ソ♯シ♯レはフランス6度和音。 この2×長3度で全音音階の音から成る和音の響きを覚えて。 増6度、増4度の緊張感が解決する瞬間を聴きましょう。 最後のフレーズは2小節目がf、前半は明るく後半深く。 トーンが変わる場所の前では呼吸を忘れずに。 fとpのフレーズの差を強弱に頼らず雰囲気でも表します。 エンディングはritから一度テンポを戻して重くならずに。 最後は大きなrit。是非他のメリカントの曲も弾いてみて下さい。
続きを見る »#290 メリカント「歌」1
前回に引き続きメリカントの作品を学びましょう。 右はオクターブの旋律の間に小さく3度の伴奏が入ります。 音量のバランスに気をつけて弾きましょう。 フレーズとフレーズの間の呼吸が大事です。 練習はまずオクターブを弾かずにメロディーを旋律的に。 歌ってもよく、pでなるべく覚えて行く方向で。 オクターブは上から下downの重いタッチになり易く注意。 次の練習は1指、又は5指のみで旋律を弾いてみましょう。 この後オクターブ練習は横の動きを意識して。 最後には重さを乗せてペダルを入れてみましょう。 3度の伴奏は軽く引っ張ってスタッカートで。 右手の中で伴奏と脱力したオクターブ2つの動きに集中して。 左で右オクターブの低い方を取るところがあってもよいです。 始めから旋律は良く歌い伴奏はpp、呼吸大切に遅くならずに。 3小節目は溜めますが、逆にその前は少し前へ進むテンポで。 その先は音色を変化させます。 cresc.はテンポをコントロールしてゆっくり重いタッチで。 ループを繰り返しアイディアを試し段々改善して行きます。 7小節目は少し待つときれいです。 何故かあまり知られていない「歌」を弾いてみましょう。
続きを見る »#289 メリカント「ゆるやかなワルツ」2
動きが出て雰囲気の変わる後半を見て行きます。 右手はソプラノの連打、アルトの旋律をよいバランスで。 下の音を出す為に手首の向きを10時方向に圧力をかけて。 始めは大きな動きで、慣れてきたら自然なレガートで。 左手は前半に比べ大きな跳躍の場所をなるべく覚えます。 初めのテンポから少し動きが出る感覚です。 テンポは穏やかー動くー流れがあるなどの表記を意識します。 最後のa tempoはa poco piu mosso に戻る意味と捉えて。 下の段は右手ソプラノは2345でレガートに。 ラ♭のppは加減して次のソでもう少し減らせるように。 その前のmfも同様に後の膨らみに準備して強弱を加減して。 1音の変化で右手の和音の響きが変わるのを意識しましょう。 三和音は544353とペダルに任せてリラックスして軽く。 テーマは2回目は初めに比べてシンプルに思い出すように。 アルペジオはppでも少しハッキリした音色で鳴らして。 最後のパッセージは駆け上がるようにupのタッチで加速。 その前で一旦ペダルを上げるのを忘れずに。 最後はタッチと音色にこだわって素敵に趣味よく仕上げましょう。
続きを見る »#288 メリカント「ゆるやかなワルツ」1
今月はフィンランド出身メリカントの2つの作品を学びます。 この曲の左は典型的なワルツバス、右手は旋律で始まります。 ピアノにはゆっくりしたテンポがふさわしいです。 右の指遣いはレガートがスムーズに繋がる様に。音程を意識。 左も和音のレガートは滑らかに、3拍目は必ず軽く弾きます。 ゆったりテンポで遅く→速くを繰り返し素敵なタイミングで。 登って行く時はテンポを上げていき、トップでゆっくりして。 quasi adagioは大きくブレーキをかけます。 半音など濁らない様にペダルを入れましょう。 3段目の付点4分音符のラは明るく。前のソとの違い聴いて。 音に色のイメージを重ねて弾く時にその色を思い出して。 最後の和音の下から上のタッチでキラキラした響きを作って。 旋律はルバートで引きたい時は引っ張りましょう。 また、重さを乗せると真面目なトーンになります。
続きを見る »#287 フランク 前奏曲 (4)
プレリュードの最後、フーガの始まる所まで見て行きます。 ffのクライマックスから冒頭の宗教的な雰囲気に戻ります。 響きを聴いて不要な音は削る方向で考えましょう。 大切なのは雰囲気を掴み、強弱を控えて祈りを意識する事。 リズムをカウントせずに自由かつ自然なタイミングが大事。 オクターブバスは2音を1つで、右は重さを乗せて1つづつ。 小節ごとに少しブレスを入れ、強弱はff >f >mfと減らして。 左のボリュームだけdimして右旋律が段々浮き上がる様に。 前の段のインパクトが強いのでその後の表現はシンプルに。 テーマが平凡にならない様タイミングでマジックを作って。 強調する音を考えて長めに、ppの中で少しだけ音を出して。 音の出しすぎやcrescし過ぎない様に大切にテヌート感じて。 旋律はオクターブの上の音を引き立てる為下1指は減らして。 上の音は光る美しい音をイメージしましょう。 エンディングは技術的に楽だからと軽視せずにppで繊細に。 最後のritは自分に取って最高のタイミングを追求します。 始めにも出てきたヘミオラは拍子のアクセントが変わります。 3拍×2が2拍×3になりフレーズ感が変化するのを意識して。 最後は2回繰り返される内声のフレーズを聴きレガートで。 テンポは2段目終りからrit、一度元のテンポに戻し再度rit。 ritが長過ぎて遅くなり過ぎないようにしましょう。 ゆっくりフェルマータで終り、フーガに入ります。 フランクの作品数は少ないですがどの曲も素晴らしいです。 宗教的な香り、独特の雰囲気を堪能しながら弾きましょう。
続きを見る »#286 フランク 前奏曲 (3)
大きなクライマックスを迎える2p下段から3p目を学びます。 強弱に集中して設定を考えます。必ず前後の関係で考えて。 直線ではなく、大きくなって→下がってと波を繰り返します。 2p下の段はまずpからクレッシェンドを作ります。 2つ目の音を強調すると「嘆き」「痛み」の表現に繋がります。 バス保持する為に右手で3度の伴奏を取りましょう。 その先の和声の伴奏部は前回と同様に左右で弾きます。 強弱は逆に一回目がp、そしてエコーがfになります。 今回テーマは大きな波のように気分よくf、クレッシェンド。 d mollやDdurのfはアクセントをつけてもOKです。 h mollの優しい雰囲気のコントラストを表してダークに。 2段目の1小節目左は、前回4段目同様の指使いの1111で。 右手レガートに集中する為に左手は軽めに。 アルペジオの間は右手のラは押さえたまま空間を詰めて。 ソプラノは555…でペダルも駆使してレガートで弾きます。 伴奏の重いfのdownのタッチから切替えて歌うソプラノで。 フランクの音楽は硬くならない様タイミングを自由に保って。 伴奏もdownで1音ずつアクセントより2音をレガートで繋いで。 1拍目にアクセント感じつつも2音目の嘆きの感情を強調して。 クールな演奏にならず音に気持ちを込めて身体に動きを伝えて。 「おにいさん」の「にい」の部分でピアノを前に押す様に。 五感の内の3つの感覚、見る、聴く、感じるを使って弾きます。 「見る」は楽譜を読んでよく観察して音楽の理解に繋げること。 「触る」は手や指で場所や間隔を覚えること。 「聴く」のは耳できれいな和音などを味わって響きを覚えること。 年齢とともに感覚的な部分が減ってくるので意識的にアプローチ。 リズムは固く考えずにタイミングを掴むと弾き易くなります。 フレーズの自然な呼吸に従えば良いタイミングが得られます。
続きを見る »#285 フランク 前奏曲 (2)
音楽が盛り上がって来る2ページ目を見ていきます。 1ページ目は強弱の表現は少な目でスピリチュアルでした。 2ページ目はpの緊張感から少しづつ高まりに導きかれます。 教会の豊かな響きを意識し、fはきつい音に注意して脱力して。 野球やテニス球を打つ要領で打鍵は一瞬、腕はスイング。 1段目左バスは前回同様、オクターブ→1指超えて右と連携。 2小節目のナポリの6度は独特の香りを強調して。 テーマの終わりはテンポを緩やかにテヌートは大切に。 1つづつ重さを乗せてよく聴きながら音楽を進行させていきます。 脱力忘れずに。バスは時々オクターブに変えて更に厚みを加えて。 乗せて、聴いて、聴きたい音をイメージして準備して弾きます。 2段2小節目左手はシのオクターブ。右は届かなければ割って。 ハーモニーの部分は左右で分けても良いでしょう。 バスのシ音を残す為にハーフペダルや踏替え、音を足すなど工夫。 メロディのファレは左手で交差でも、右の移動でもOK。 左で取る内声ミレド♯レミは音を軽くする為全て1の指が最適です。 このページはバスのシの音、転調したらレを強調して弾きます。 技術的難しい部分です。強弱は波で感じると良いでしょう。 時には内声を聴いてバランスを調整します。 転調する前、フレーズの終わりはpに戻ると美しいです。 オルガンの響きを意識してペダルは少し混ざり気味で大丈夫です。 リズムは硬く感じないで自然な揺れをつかんでまかせましょう。
続きを見る »#284 フランク 前奏曲 (1)
プレリュード、フーガと変奏曲Op.18プレリュードを学びます。 教会オルガニストだったフランクのオルガン曲のピアノ版です。 宗教的・祈りを意識して流れを大切に繊細な世界を作ります。 強弱で表現しすぎずに小さなタイミングやフレーズ感を大切に。 テンポは停滞せずにゆったりメトロノームは38のあたりで。 1フレーズペダルは3-4回踏み替えて音を混ぜて響きを作って。 教会で響くオルガンを意識し通常よりペダルを長めに使います。 バスや右手のフレーズから1音を選びテヌートで強調します。 アレンジ譜なのでオルガンの響きを出す為に音を足すのもOK。 小節初めの音を少し伸ばすイメージで絶妙なタイミングで。 3拍子が2拍子になるヘミオラでも同じように1拍目を長めに。 表示が無くても時々自由なタイミングで弾くのがコツです。 テンポをきっちり守ると硬く冷たい感じなので揺れを大切に。 手に重さを乗せ深く始まりシソミは腕で押し手を回しレガート。 2段目は左親指を残して真中の音をスムーズに取りましょう。
続きを見る »
ムジカ・フマーナ オンラインスクール