下の3段を見てみましょう。 前回は和音の弾き方と音のイメージについて話しました。 和音は長く押さえずに軽いタッチで指先で引っ張ると楽です。 グループで分けて考えると動きがまとまり脱力し易いです。 ループで繰り返し段々レガートで重さを増やしfで弾く方向で。 fの響きは左手で作ると効果的でしょう。 強弱は(−)と(+)でシンプルに考えて音楽の山と谷を描きます。 4段目の2小節目はオーボエ、フルート、管楽器の会話です。 管楽器が質問し→弦楽器が答える様にイントネーションを変化。 ffの響きは左のオクターブをまずペダルなし→ペダルで鳴らして。 テンポを少しだけ遅く、溜め気味に弾くと大きく聴こえます。 絵に向かって歩き、突然絵に出会うイメージでテンポはキープ。 2枚目の「古城」の絵に出会う前のプロムナードは全く別トーン。 レガートで、神秘的な雰囲気を下から上のタッチで弾いて。 1回目のプロムナードと比較してコントラストを感じとって。 下から上に立ち上がるタッチは幻想的で明るい響きになります。 左手メロディーはテーマ、右手は伴奏のバランスをよく聞いて。 右の和音は一番上の音を少し強調して左との均衡を保ちます。 3段目は左は重さでdown、右の和音は逆に立ち上がる動き。 最後はメロディーと伴奏、タッチも左右で逆転します。 初めのプロムナードのトーンは2番目とのコントラストから求めると良いでしょう。
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#294 ムソルグスキー 「プロメナード」1
2回に分けてプロムナードを見て行きます。 ラヴェルのオーケストラ版は楽器の使われ方などが学べます。 いきなり絵から入らず、絵に向かって歩く所から入ります。 4分の5拍子→6拍子という少し不安定な拍子が面白い曲です。 リズムを1拍づつ数えて。テンポはキープして「ロシア風に」。 あまり軽く弾かないで重く、強弱の変化は少な目にフラットに。 ソロはペダルを1音ずつ使ってトランペットをイメージします。 和音もそれを真似て同じように。1つずつ重さを乗せて脱力。 段々テンポを上げて。タッチは短く鍵盤からはずむ勢いを感じて。 綺麗に弾こうとせずにfで。ソロ部と+和音部は対話のように。 As-durは一段気分が上がって。滑らかさは弦楽器をイメージ。 10小節目の和音のメロディは4つ目の音は少し軽く。 フレーズを小さく分解して練習しても良いです。 スタッカートでもオーケストラのようにレガートでもOK。 表現は色々試します。レガートでもペダルはよく踏み替えて。 スタッカートを引っ張るタッチで指先も脱力させながら。 ボリュームを増すところは重さを足して、脱力を忘れずに。 和音の音の出し方をよく練習しましょう。
続きを見る »#293 ムソルグスキー 「涙」2
今回は悲しい雰囲気が明るく変わる中間部を見て行きます。 前半と比べて明るく、コントラストを作るのが大切になります。 左手の伴奏は5度が分散され農民の踊りのような民族的な香り。 左の1指を出し、右旋律はタッチを変えて明るい音を作って。 指で「鍵盤から立ち上がる」upの動きで。指に勢いをつけます。 両手で1音づつノンレガートでこのタッチを練習しましょう。 タッチはそのままで段々テンポとレガート感を増して行きます。 音量も始めはf、慣れてきたらp〜p pに徐々に減らしましょう。 最後は強弱やアーティキュレーション、表現を変化させて楽しく。 この部分のテンポは前半のアンダンテと比較して求めます。 大きなコントラストを作りたい場合は前半は少し重たいテンポ。 少しだけ変化させたい場合は前半は先へ進むアンダンテで。 この曲のテンポや弾き方はある程度自由に考えるのが大切です。 コーダはラルゴでゆったり。ムソルグスキーの素敵な小品を弾いてみて下さい。
続きを見る »#292 ムソルグスキー 「涙」1
ムソルグスキーのとても悲しい切ない曲を見て行きます。 右手の歌う旋律と左手のダークな伴奏のバランスを学びます。 中間部はガラリと変わり明るい雰囲気のコントラスト。 イントロのラルゴはゆっくり,アンダンテの主題は先に進んで。 冒頭の2分音符はきちんと8分音符で刻んでカウントします。 クレッシェンド感じて2小節に向かって膨らませます。 強弱はdownのタッチからだんだん重さを軽くしてdimに。 中世によく使われ後に禁則になった連続5度は懐かしい音。 右旋律は重いdownのタッチ。ラミ♭レドは4213または5321。 左手もdownでペダルは1拍目に。踏みかえるとクリアな響き。 バスを残したければハーフペダルで踏みかえてみましょう。 明るい音で段々dimで。音楽は音程と共に上がり下がりします。 連打は叩かずいつも旋律的に、指は4-3など変えてもOKです。 独特な香りを持つ5度をよく聴いて。テーマに戻る前は呼吸。 2段目、4段目のクレッシェンドは滑らかにレガートで歌って。 ルバートや溜めたり細かいタイミングを使って表現が可能です。 遅いテンポだと悲しさのトーンが増しますがアンダンテを意識。 2つの異なるテンポによって雰囲気が変わることに気づきましょう。
続きを見る »#291 メリカント「歌」2
前回に引き続きメリカントの「歌」を学びましょう。 先週はクレッシェンドから大きなfで終わりました。 すぐ後フランス6度の和音へ移行し美しい旋律が現れます。 このオクターブのメロディーを何度も弾いて覚えましょう。 1指または5指だけで横の動きを大切に旋律をレガートに。 次は腕の重みを少し乗せてオクターブで歌うように。 右手の中の伴奏は内側の指で軽く旋律と異なるタッチで。 左手練習は旋律をイメージしてバスは所々テヌート気味に。 フレーズとフレーズの間で呼吸をすると弾き易くなります。 左右がぶつかる時は優先する音を考えて調整します。 fは重さを乗せてdimでは重さを段々減らし強弱を表して。 不思議な和音ファ♯ソ♯シ♯レはフランス6度和音。 この2×長3度で全音音階の音から成る和音の響きを覚えて。 増6度、増4度の緊張感が解決する瞬間を聴きましょう。 最後のフレーズは2小節目がf、前半は明るく後半深く。 トーンが変わる場所の前では呼吸を忘れずに。 fとpのフレーズの差を強弱に頼らず雰囲気でも表します。 エンディングはritから一度テンポを戻して重くならずに。 最後は大きなrit。是非他のメリカントの曲も弾いてみて下さい。
続きを見る »#290 メリカント「歌」1
前回に引き続きメリカントの作品を学びましょう。 右はオクターブの旋律の間に小さく3度の伴奏が入ります。 音量のバランスに気をつけて弾きましょう。 フレーズとフレーズの間の呼吸が大事です。 練習はまずオクターブを弾かずにメロディーを旋律的に。 歌ってもよく、pでなるべく覚えて行く方向で。 オクターブは上から下downの重いタッチになり易く注意。 次の練習は1指、又は5指のみで旋律を弾いてみましょう。 この後オクターブ練習は横の動きを意識して。 最後には重さを乗せてペダルを入れてみましょう。 3度の伴奏は軽く引っ張ってスタッカートで。 右手の中で伴奏と脱力したオクターブ2つの動きに集中して。 左で右オクターブの低い方を取るところがあってもよいです。 始めから旋律は良く歌い伴奏はpp、呼吸大切に遅くならずに。 3小節目は溜めますが、逆にその前は少し前へ進むテンポで。 その先は音色を変化させます。 cresc.はテンポをコントロールしてゆっくり重いタッチで。 ループを繰り返しアイディアを試し段々改善して行きます。 7小節目は少し待つときれいです。 何故かあまり知られていない「歌」を弾いてみましょう。
続きを見る »#289 メリカント「ゆるやかなワルツ」2
動きが出て雰囲気の変わる後半を見て行きます。 右手はソプラノの連打、アルトの旋律をよいバランスで。 下の音を出す為に手首の向きを10時方向に圧力をかけて。 始めは大きな動きで、慣れてきたら自然なレガートで。 左手は前半に比べ大きな跳躍の場所をなるべく覚えます。 初めのテンポから少し動きが出る感覚です。 テンポは穏やかー動くー流れがあるなどの表記を意識します。 最後のa tempoはa poco piu mosso に戻る意味と捉えて。 下の段は右手ソプラノは2345でレガートに。 ラ♭のppは加減して次のソでもう少し減らせるように。 その前のmfも同様に後の膨らみに準備して強弱を加減して。 1音の変化で右手の和音の響きが変わるのを意識しましょう。 三和音は544353とペダルに任せてリラックスして軽く。 テーマは2回目は初めに比べてシンプルに思い出すように。 アルペジオはppでも少しハッキリした音色で鳴らして。 最後のパッセージは駆け上がるようにupのタッチで加速。 その前で一旦ペダルを上げるのを忘れずに。 最後はタッチと音色にこだわって素敵に趣味よく仕上げましょう。
続きを見る »#288 メリカント「ゆるやかなワルツ」1
今月はフィンランド出身メリカントの2つの作品を学びます。 この曲の左は典型的なワルツバス、右手は旋律で始まります。 ピアノにはゆっくりしたテンポがふさわしいです。 右の指遣いはレガートがスムーズに繋がる様に。音程を意識。 左も和音のレガートは滑らかに、3拍目は必ず軽く弾きます。 ゆったりテンポで遅く→速くを繰り返し素敵なタイミングで。 登って行く時はテンポを上げていき、トップでゆっくりして。 quasi adagioは大きくブレーキをかけます。 半音など濁らない様にペダルを入れましょう。 3段目の付点4分音符のラは明るく。前のソとの違い聴いて。 音に色のイメージを重ねて弾く時にその色を思い出して。 最後の和音の下から上のタッチでキラキラした響きを作って。 旋律はルバートで引きたい時は引っ張りましょう。 また、重さを乗せると真面目なトーンになります。
続きを見る »#287 フランク 前奏曲 (4)
プレリュードの最後、フーガの始まる所まで見て行きます。 ffのクライマックスから冒頭の宗教的な雰囲気に戻ります。 響きを聴いて不要な音は削る方向で考えましょう。 大切なのは雰囲気を掴み、強弱を控えて祈りを意識する事。 リズムをカウントせずに自由かつ自然なタイミングが大事。 オクターブバスは2音を1つで、右は重さを乗せて1つづつ。 小節ごとに少しブレスを入れ、強弱はff >f >mfと減らして。 左のボリュームだけdimして右旋律が段々浮き上がる様に。 前の段のインパクトが強いのでその後の表現はシンプルに。 テーマが平凡にならない様タイミングでマジックを作って。 強調する音を考えて長めに、ppの中で少しだけ音を出して。 音の出しすぎやcrescし過ぎない様に大切にテヌート感じて。 旋律はオクターブの上の音を引き立てる為下1指は減らして。 上の音は光る美しい音をイメージしましょう。 エンディングは技術的に楽だからと軽視せずにppで繊細に。 最後のritは自分に取って最高のタイミングを追求します。 始めにも出てきたヘミオラは拍子のアクセントが変わります。 3拍×2が2拍×3になりフレーズ感が変化するのを意識して。 最後は2回繰り返される内声のフレーズを聴きレガートで。 テンポは2段目終りからrit、一度元のテンポに戻し再度rit。 ritが長過ぎて遅くなり過ぎないようにしましょう。 ゆっくりフェルマータで終り、フーガに入ります。 フランクの作品数は少ないですがどの曲も素晴らしいです。 宗教的な香り、独特の雰囲気を堪能しながら弾きましょう。
続きを見る »#286 フランク 前奏曲 (3)
大きなクライマックスを迎える2p下段から3p目を学びます。 強弱に集中して設定を考えます。必ず前後の関係で考えて。 直線ではなく、大きくなって→下がってと波を繰り返します。 2p下の段はまずpからクレッシェンドを作ります。 2つ目の音を強調すると「嘆き」「痛み」の表現に繋がります。 バス保持する為に右手で3度の伴奏を取りましょう。 その先の和声の伴奏部は前回と同様に左右で弾きます。 強弱は逆に一回目がp、そしてエコーがfになります。 今回テーマは大きな波のように気分よくf、クレッシェンド。 d mollやDdurのfはアクセントをつけてもOKです。 h mollの優しい雰囲気のコントラストを表してダークに。 2段目の1小節目左は、前回4段目同様の指使いの1111で。 右手レガートに集中する為に左手は軽めに。 アルペジオの間は右手のラは押さえたまま空間を詰めて。 ソプラノは555…でペダルも駆使してレガートで弾きます。 伴奏の重いfのdownのタッチから切替えて歌うソプラノで。 フランクの音楽は硬くならない様タイミングを自由に保って。 伴奏もdownで1音ずつアクセントより2音をレガートで繋いで。 1拍目にアクセント感じつつも2音目の嘆きの感情を強調して。 クールな演奏にならず音に気持ちを込めて身体に動きを伝えて。 「おにいさん」の「にい」の部分でピアノを前に押す様に。 五感の内の3つの感覚、見る、聴く、感じるを使って弾きます。 「見る」は楽譜を読んでよく観察して音楽の理解に繋げること。 「触る」は手や指で場所や間隔を覚えること。 「聴く」のは耳できれいな和音などを味わって響きを覚えること。 年齢とともに感覚的な部分が減ってくるので意識的にアプローチ。 リズムは固く考えずにタイミングを掴むと弾き易くなります。 フレーズの自然な呼吸に従えば良いタイミングが得られます。
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