レッスンビデオ

#276 ブラームス 間奏曲 Op.116-4 (1)

美しい小品の歌い方、タッチ、強弱、音色、リズム等を学びます。 4回に分けて、今回は1ページ目、前半の3段を見てみましょう。 アダージョの少し不気味なテーマの後に優しく幻想的なモチーフ。 深くダークな響きから優しく明るい音楽に変化します。 盛り上がりの前のテンションを感じられる部分です。 左はアウフタクトからpでも重さを乗せてしっかり腕から押して。 対照的に右dolceは優しく鍵盤を撫でて弾きましょう。 2段目右手ドレミファはペダルを踏んだまま一つづつノンレガート。 ソミドラはレガートです。その後の左も同じノンレガートのタッチ。 深い音は前屈、軽い音は身体を後へ引き腕にかかる重みを制限して。 音楽を身体の動きで覚えられると良いでしょう。 遅いテンポでリズミカルにキープするために左右の3:2を明解に。 2つ=チョーフ、3つ=ミタカとリズムを取ると簡単で正確です。 ペダル無しのドライな状態で自分の拍で練習し自然な拍感を得て。 ペダルは踏み替えのタイミングをよく聞いて時には音を混ぜて。 ダーク→優しく→明るく→幻想的など雰囲気の変化を味わいながら弾きましょう。

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#275 バッハ シンフォニア No.5&7 (4)

前回は用語、分析や曲の構成を学びました。今回は弾き方を見ます。 音色や表現など、音楽的な部分に集中していきます。 左手のバスは旋律的に歌いながら。右アルトが入る瞬間を聞いて。 codetta、間奏、結句、テーマ、対旋律も耳で確認しながら進みます。 不協和の7度の他、5度、4度など音程も和声もよく聞きながら。 短3度が重なってできている減7の和音の緊張感もアルペジオで確認。 曲はe-mollから始まって→h-mollに着きました。間奏の転調は劇的。 旋律的に弾くことが大切ですが段々縦にも和声を聞いていきましょう。 提示部や間奏の和声と旋律をよく聞いて片手ずつ練習しましょう。 3つ目の柱=リズムも重要です。メトロノームでなく自然なリズム感。 音楽をリズミカルに感じて。リズムの強弱と流れ、タイミングが大切。 123456とカウントしながら自然な流れとタイミングを掴んで。 第2提示部の始まりで硬くならないように。ペダルは外します。 弾きながらメロディー・和声・リズムの3つに集中しましょう。 特に間奏は美しい和声を耳で追って。 ソプラノの16分音符をアルトが引き継ぐ(答唱の)タイミング注意。 左を伴奏と考えて小さく、右のテーマは美しく歌いましょう。 ソプラノとアルト2声の音程を和音のように捉えます。 左手も同様にバランスをよく下のバスを強調するなどよく聴いて。 右手だけに集中せず4音の短いバスのフレーズもメロディックに。 旋律的に、和声を聴いて、特にタイミングも重要ポイントです。 長い音を伸びているように膨らみを感じることも大切。 提示部はしっかりした形を意識し、一方間奏は即興の要素を感じて。 間奏は少しテンポを緩めに自由に感じても良いでしょう。 それぞれの声部や分析した内容を意識しながら弾きます。 構成を理解すると譜読みし易くなりますが分析だけに捉われずに。 リズムや音も自由にバッハ作品を表現しましょう。

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#274 バッハ シンフォニア No.5&7 (3)

シンフォニアをフーガの簡単版と捉えて分析してみます。 今回は用語、分析の仕方や曲の構成などを説明していきます。 ソナタ形式(提示,展開,再現部)と異なり幾つかの提示部で構成されます。 提示部と提示部の間に間奏が挟まっているのが特徴です。 1〜8小節が第1提示部、9〜13間奏、14〜20が第2提示部と続きます。 提示部と間奏の組み合わせを一つの大きなフレーズと考えられます。 提示部は英語でexposition、間奏はepisodeや移行部とも呼ばれます。 提示部のテーマは「主題(主唱、subjectなど)」と呼ばれsopに登場。 3声のフーガは通常Sop/Alt/Basそれぞれ主題の後→間奏となります。 Sop主題の後Altの主題「答唱(answer)」は通常5度上(4度下)で始まり、 BasはSopと同じ音の主題。これが第一提示部で次に間奏に入ります。 主題の下、別の声部の旋律「対位旋律(対唱)」は曲中に繰り返されます。 テーマとテーマの間の小さな間奏は「結句(codetta)」と呼ばれます。 右手の下にすぐ対位旋律、altの主題の時にsopは伴奏、そのあとが結句。 Basのテーマの上Altで対位旋律。このように何度も出てきます。 第一提示部のあとは→間奏エピソードが始まります。 この曲の第二提示部はAltの主題で始まり→Sopが答唱→Bas主題。 20小節から間奏→終止、とここまでが前半の構成の分析です。 主題と答唱を強調して弾くことも可能ですがバランスをよく考えながら。 主題より対位旋律を出して弾く方がきれいな場合も多くあります。 分析は曲の理解に繋がります。和声進行など曲のパターンを判れば新しい曲の譜読みも容易になります。

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#273 バッハ シンフォニア No.5&7 (2)

前回は装飾音と弾き方を学びました。今回練習の仕方を見ていきます。 練習のヒントはまず装飾音無し→あとからつける方向が良いでしょう。 冒頭から大きな山→小さな山のフレーズが繰り返されるのを意識します。 左は片手で旋律をイメージしながらファゴットのようなバスを面白く。 5度上がっては下がるセクエンス、アルトが引き継いでいるのを聴いて。 2-3度と異なり4-5-6度の緊張感の高い音程をよく聞きましょう。 冒頭の4度音程のフレーズが途中で繰り返されるセクエンスを意識。 和声を意識する事も重要な練習ポイント。小節ごとに和音を弾きます。 属7ミソシレ→ラドミに解決、シミ-ラレ-ソドの5度進行等和声を意識。 転調や終止の瞬間も良く聴いて和声進行を耳でも捉えましょう。 13小節は和音を聴いてシーラとラにアポジャトゥーラをつけても可。 完璧に弾く/答を出すのが目的ではなく和声で考える、探す事が大切。 楽しく遊ぶようにこれはどんな和音?と興味を持ちましょう。 もう一つのヒントは旋律や和声を忘れ8分音符のリズムに集中する事。 リズムに乗って123456と両手で弾きながら6拍で数えましょう。 6拍目のロ「ク」も16分音符のリズムで使ってみましょう。 装飾音もリズミカルに。モルデントが5拍目、ターンが6拍目です。 ファを6拍目またはミに合わせて、リズムをキープしながら。 装飾音のリズムに慣れてきたら、次の段階は少し緩めて美しく。 表はエレガントに自由に、拍は裏で軽く取るように練習します。 音をどこで合わせるか、装飾音の入れ方は少し計算して練習。 ターンは調性にあった音で♭や♮を調整しますが自由でOKです。 レのターンを拍の前にミレドと弾くとバランス取り易く綺麗です。 アクセントとトリルは始めは長く徐々に速く、強調して。 モルデントはドシド。♭シよりシ♮が違和感なく良い響きです。 時にはシ♭、ミ♭または など変化持たせても良いです。 ターンとトリルは始めの音から速く弾きます。 一方、アクセントとトリルは始めの音を長め→段々速くして。 このようにトリルの前、曲線と直線で違う弾き方になります。 ヘ長調に転調した部分のレドシドは→シ♭で。 シのモルデントは通常ラ♭ですがラ♮が自然です。 装飾音は正しさよりも楽しみながら少し感覚的につけましょう。

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#272 バッハ シンフォニア No.5&7 (1)

装飾音のついた版とついていない2つの版の内「あり」を取り上げます。 モルデント-ターン、前打音等5つ装飾音がありますが始めはつけずに。 まずは和声を理解してから装飾音を見て行きましょう。 最初のミのモルデント、ミレミは速く指先でリズミカルに引張って。 ターンがついているのでミファミレミを続けてミレミ(ミ)ファミレミ。 ターンはコンパクトに優雅に軽く。次の長前打音はミーレ。 タイミングは自由ですがレを左のシに合わせると綺麗です。 アポジャトゥーラ=長前打音=別名アクセント。強調する意味は同じ。 和音の音ではない不協和音のような非和声音は緊張感があります。 少々ドラマティックにため息のように聴こえると良いです。 重音の下のシのモルデント-ターンも前のミと同様シラシ(シ)ドシラシ。 毎回前打音を少し長めに強調すると綺麗です。 また自由に装飾音を加えたり変えたりすることも可能です。 アポジャトゥーラをモルデント-ターンに変えて3回×同パターンで。 次の部分のレーソの部分のアポジャトゥーラは更に強調します。 ド-ファは滑走音をつけてドレミファとおしゃれな感じに。 フォローするアルトは滑走音をつけてもなしでも、バランスよく。 5つの装飾音を趣味よくつけられるように練習します。 チェンバロ奏者の演奏も聴いて装飾音のセンスを磨きましょう。 非和声音のビデオを観て見ると参考になります。

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#271 シベリウス「樅の木」(4)

シベリウス「樅の木」の最終回は2p下の2段から最後まで学びます。 resolutoでは8個→10個など音の数違いを指先で意識して。 ソプラノ音を少し出して毎回2つのグループで弾き、和音でも理解。 指は上げて2回軽く叩く練習で指を動かし、関節は柔らかく保って。 遅く−速くの動きの組み合わせで弾き易くしましょう。 8個はゆっくり、11個は速いタイミングを感じてといった具合です。 慣れたら大きな波の様な動きで考えます。ペダルはよく踏み替えて。 特に低音域のペダルは踏み替えに気をつけましょう。 ミレ♯レとバスの音はなるべく覚える方向で意識します。 クレッシェンドは始まりは必ずpから。効果的なタイミングで。 最後にpのテーマはfで弾くのが良いですが解釈によりpでも可。 下2段はdimで。最終6小節は大きくritしましょう。 最後の波はバスから手首を下げてたっぷり時間を取って。 曲の最後も適当にならず丁寧に雰囲気を作ることが大切です。 最終の音だけ下から上の明るめの音色で仕上げましょう。 リズムも自由にクラシックのジャンルを越える気持ちで挑んでみましょう。

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#270 シベリウス「樅の木」(3)

シベリウス「樅の木」の3回目は2ページ目を見ていきましょう。 深い暗い音→前のdolceと同じ旋律→即興的な部分が出てきます。 下3段の速い動きは少し技巧的。上の2段は表現を意識します。 前のワルツ部分からの繋がりを感じ、暗い深い音は手首下げて。 前のdolceで明るく弾いた旋律を、今度は落ち着いた悲しい音色で。 暗い音を出すためには鍵盤を下へ下げるように柔らかいアクセント。 内声の旋律シ-ラ/ソ−ファを意識して。休符でペダルをup。 右手波型は2つの動きを合わせて。まず左から右回し→左へ戻る。 もう1つは手前へ引っ張って→奥へ戻す動きで。指も活発に。 指を振り下すように2回タップしてから弾く練習しましょう。 鍵盤を離すことや指を動かす事を意識しながら。軽やかに。 左手は強く出します。右の32分8つの音は入口は遅く、出口は速く。 上の音は少し強調します。どの位の力が必要か考えながら練習します。 ペダルはよく踏み替えて等、盛り沢山ですが段々弾き易くなるはず。 ペダルを離す時に手前へ指を引っ張り、ペダルを指の動きに合わせて。 risolutoは断定的な強さでリード。テンポはバスで1、2と取ります。 4段目は盛り上がりを一度pに戻し一瞬待って改めてクレッシェンド。 波を2つ作るイメージです。指を上げて手首を柔らかく左右に回して。 内声シーラーレードの部分が聴こえるバランスを作りましょう。

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#269 シベリウス「樅の木」(2)

全体の雰囲気〜細かい所も学びました。豊かな表現に満ちた小曲です。 冒頭の即興的なパッセージが悲しいワルツに変わるのをよく聞いて。 3段目のダークな色調から明るい方向へ音色が変化して行きます。 暗い色は脱力して腕の重さを鍵盤に乗せて、深く下へ入るように。 そこから少し上へ意識して、dolceでは下から上に立ち上がるタッチ。 ドビュッシーの月の光のような明るい音色を作ることができます。 ここはルバートのリズムの中で少し先に行くようにテンポupして。 フレーズの終わりでまたテンポを戻すのを2回繰り返します。 次の部分ワルツのリズムになっても同様に。テーマはアダージョです。 dolceは左手の親指を出して。和音を時計の2時の方向押します。 小さいニュアンス程度で十分な立体感が生まれます。 休符を聴かせるためにペダルを離すとテンポが少し変化して素敵です。 最後の段、右手は親指のメロディーと外側の指の伴奏は自然に回して。 右伴奏を一つずつ下げて弾くと音が重く大きく鳴り過ぎます。 左の和音は右の旋律を迂回する動きでバランス聴きながらテンポup。 下の段の強弱は< >で。この曲は自由に感じるのが最も大切です。 音色を変化させルバートを気持ちよく感じながら弾いてみましょう。

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#268 シベリウス「樅の木」(1)

先月に引き続きフィンランドの作曲家の作品を学びます。 「樅(もみ)の木」はシベリウス作曲のこの季節に相応しい素敵な曲です。 「感傷的なワルツ」とも表すことができ、即興的にゆったり流れます。 冒頭から雰囲気を掴む事が大切。右はワルツ、左は2拍子です。 strettoはバロック音楽の言葉で、フーガのテーマが次々現れます。 アラルガンドは段々遅くなりながらクレッシェンド、の意味。 練習ではテンポと強弱を別々に。6カウントが5拍に変わるのを意識。 ソプラノを出してレガートで弾いてみましょう。2つの音を繋いで。 音が多い時はその中から主要な音を選んで出しましょう。 ペダルは表示通り2回だけでは濁るので和音が変わる毎に踏み替えて。 このオープニングの部分は即興のイメージで自由に弾きましょう。 プレリュード風または即興曲にタイミングにこだわってみます。 3拍子の右手は親指がメロディーラインです。他の音は伴奏で軽く。 メロディーになれるためあまり強弱を気にせずfで出すことに集中します。 右手は片手で重いメロディーと軽い伴奏に差をつけながら練習しましょう。 ニュアンスをつけるにはアクセント、クレッシェンド等用いてみます。 1と2と3と…と実際にリズムを口に出して数えながら。 ペダル離してブレスを入れて。アルペジオは急がずに勢いを付けずに。 ルバートをコントロールしてイメージ通りにテンポを伸び縮みさせて。 自由過ぎにならないよう、リズムを刻む方向で。 2段目の5小節めの旋律ファ♯は左であとは右で引き継ぎます。 強弱を大きなグループで+と−で考えてコントラストを作りましょう。 +の部分は手にかかる重みを増やすイメージで、逆に−は軽いタッチで。 色々な表現を味わいながら哀しい雰囲気を作って弾いてみましょう。

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#267 カスキ「夜の海辺にて」 (4)

フィンランドの美しい作品の最後の2ページを見て行きましょう。 難しさを忘れて美しく弾くことに集中できると良いです。 左手の伴奏の指は521321 521421と波を意識しながら静かに。 右の旋律を想像しながら強弱とタイミングもまずは左手だけ弾きます。 右は3-125-2-125-3-125-3-124…和音の真ん中の音3と2よく聴いて。 メロディは上の音です。内声も理解して指でも覚える事が大切です。 指でパターンを掴むと弾き易くなります。トリルは遠慮せずritとdim。 次は左最初の6つの音を聴いて。初めの和音はアルペジオでもOK。 クレッシェンドで勢いがつかないようにテンポをキープしながら。 1,2拍目mf→3,4拍目pp→次の2拍は+→次の2拍はー→crescで。 前と違う和音の色を意識。右手は歌い1回目と2回目は表情を変えて。 4段目の左の指使いは1pと同様521125が最適。ペダル踏み替えて。 テーマが戻って来る所ソドは思い出すように幻想的に風に乗って。 遠くからの所はpで弾きます。pでも右旋律は歌うトーンで。 1pはプラスだった3小節目と異なりそのままpをキープします。 強弱を変えずにタイミングだけ自由にすると薄い色彩感で効果的に。 ソラソファミファソも時間を取ってゆっくり弾きます。 pの後の最後の方の和音は深い響きを出して印象的に表現します。 ピアノの鍵盤に深く沈み込んで上と下の和音を響かせてみましょう。

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