ロシア作曲家シュッテの「カヴァティーナ」を学びます。 簡単に聴こえて難しい箇所もある旋律的な小品です。 まずは構成を捉えて行きましょう。 それぞれ2、4、6、8小節の途中までが1フレーズ。 テーマはこの4つのフレーズでできています。 各フレーズを質問と答えのペアで考えると捉え易いです。 フレーズの間は少し待って脱力して余裕を感じながら。 次の部分も同様に考えて。慣れたら待つ時間減らして。 リズムは始めは3拍子で、拍を大小小と意識します。 次は1小節を1拍として2拍子で弾きます。 最後は4拍子で取れば長いフレーズ感が得られます。 拍の強弱を大-小-中-小と感じると音楽が流れ出します。 練習の仕方はまず短い拍から段々伸ばして行きましょう。 1と2と3と…で強拍(数)と弱拍(と)の関係を確認して。 次は1拍目を強く→次は2小節を1グループで(6拍も可)。 →自然に2拍になるので→次は4拍の大小中小のリズム。 長い拍を感じると音楽を旋律的に捉え易くなります。 指使いは右で左のファ♯音をサポートします。 間違ったアクセントがつかないように気をつけて。 左も1→1のジャンプ、5321の和音など弾きにくい箇所も。 右のラレドシを2545で取るなら最後の5までレガート。 2で取って2542ならアクセントがつかず安全です。 カンタービレで、自然な強弱やテヌート、ritを入れて。 時々内声を強調するとロシアらしさが表現できます。 内声の存在によって音楽が立体的に感じられます。
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#303 ショパン「夜想曲」第14番 (4)
14番ノクターン最後のページを見て行きます。 左の大きな音程の伴奏は上の音を右手で取るのも可。 右で弾けば音のコントロールが容易で美しく弾けます。 左は脱力して真ん中の音を中心に回しバランスよく。 指は始めは5312、大きな跳躍は5512でゆっくり。 あくまで右手にリードさせてよく左右バランス聴いて。 左がどんどん広がって音量がはみ出さないよう注意。 強弱はクレッシェンドに感じますが表示通りdimで。 クライマックス前で強弱を抑えると繊細に聴こえます。 左伴奏は1音だけ変わる微妙な響きの違いに気づいて。 トリルの次の音は軽く跳ねるように引っ張って上品に。 長いトリル後の音階はファ♯を左のド♯に合わせ柔軟に。 smorz.の表示の通りに重さを入れずに軽いタッチで。 トリルは力が入らないように5指は黒鍵上で休ませて。 ドラマティックな曲調が長調に変わり品よく終わります。
続きを見る »#302 ショパン「夜想曲」第14番 (3)
後半からのレッスンです。 2段目から段々音楽が盛上がり難易度を増して行きます。 1段目アルペジオで音が増えていますが気にせず自由に。 2段目から重いテヌートは音を離してdownのタッチで。 4段目の右手のソロは引っ張るタッチに変わります。 引っ張るタッチは腕から又は第三関節からのどちらから。 この時身体は後ろへ引いて腕にかかる重さを軽くします。 逆に重さを増やす時は鍵盤にぶら下がる様に身体を重く。 リズムは左右が2:3、6:5などゆるい感じで合わせます。 2段目2小節からは片手ずつ。左は回し和声を聴きます。 4つの音から成る伴奏モチーフは最後の2つの音を強調。 右手はテヌートをキープして。重さが必要な音は1指で。 トリルは1-3指。中音域は左右がかち合わないよう工夫。 トリル入口の3音と出口はゆっくり、中は速くcrescで。 テンポをコントロールできると弾き易くなります。 音のバランスは左手を抑えめに、右手はfをキープ。 ミ♯のトリルは13で、左手ソと右トリルの頭を合わせて。 左バスのラと右ソもしっかり合わせ良いタイミングで。 高音のファは響かせ、下がって来る音は涙の様に優しく。 ソのトリルは伴奏が濁らないようペダル踏み替えます。
続きを見る »#301 ショパン「夜想曲」第14番 (2)
今回は4拍子から3拍子に変わる中間部を見て行きます。 Piu lento とテンポもゆっくりになります。 ショパンの弟子によるレッスンの描写が残っています。 最初2音の厳しい命令に対し慈悲を乞うようなフレーズ。 厳しさ対優しさ、又は光対影のようなコントラストで。 これがショパン先生の求めたこの部分のイメージです。 ペダルを踏まずに3拍子のリズムを確かめて。 バス音を少し残し和音の響きも聴きながら。 流れのある4拍子に対して3拍子は少し重めにdown。 音の裏にある雰囲気やイメージを大切にしましょう。 左手のフレーズも右手でサポートすると簡単です。 5つの音、12345に言葉をつけて1つ目を長めに。 身体でリズミカルに感じることが大切です。 少しバスが残るようにペダル踏み替えと指を残して。 テンポが遅くなり重過ぎないよう流れも意識して。 練習ではペダルを踏まずに下から上のタッチで勢いよく。 ドソドからレミに移動する箇所はよく片手で練習して。 符点はポロネーズやマズルカ=ショパンのリズムを意識。 アルペジオはバスから、ソプラノのシラ、ラソを出して。 6連符は1音目を左で、5音を右で取ると弾き易いです。 この様に中音部は左右を柔軟に考えましょう。 3拍子が2拍子に変わるヘミオラを理解してアクセント。 ポーランド民謡のリズムをstrettoで加速してritします。 複雑ですがこのパターンがショパンらしさを表します。 弾む様な2拍子は身体でつかんで3拍子で落ち着きます。
続きを見る »#300 ショパン「夜想曲」第14番 (1)
この曲は2小節のイントロから始まります。 テンポを自由に前奏らしい強い表現で印象づけましょう。 縦を意識して4拍子で重さを乗せて。 その後のテーマは対照的に流れを意識して優しくp-pp。 1小節を2拍子で取ると自然で流れが良くなります。 更に4拍の強弱を大-小-中-小と感じましょう。 7小節からの2小節はこの4拍をcrescで表します。 これが繰り返され音楽が静と動の組合せで進みます。 左右のバランスは左は小さく手首を軽く回し脱力して。 左は動きがあるので軽く、出しすぎに注意します。 バスは長めに押さえ次の3つの音を無駄のない回転で。 右は少し強めのレガートで強弱よりバランスを意識。 左はスタッカートのように軽いタッチを練習して。 動の部分の7小節からは左が盛り上がって行きます。 特に4音の最後の2音を強調しましょう。 3小節目に戻って1拍目はルバートで大切に弾きます。 右手は旋律を自由によく歌って半音を聞かせて 15小節〜の左手は広いので回してcrescして行きます。 美しい和声を愉しむのを忘れずに。 16小節目は4拍目に当たるd♯に向かってcresc. 次もf♯に向かって同じように→fで続行します。 2pの1段目は前のクライマックスからfをキープして。 次フレーズはpで対照的に弾く別解釈もあります。 最後の左手は右でサポートすると容易にfが保てます。 纏めると、イントロは自由で和音大切にゆっくり。 本編は流れを大切に左の和声聴きながら旋律を歌って。 左は一音だけ変わる事で齎される微妙な変化に気づきましょう。
続きを見る »#299 ハチャトゥリアン「小さな歌」
シンプルでも歌い方やリズム等多くを学べる曲です。 左伴奏は重さを乗せて音をしっかり出し、右も同様に。 4拍をノンレガートで感じてリズミカルに弾きます。 右は不安定にならずに同じ重さを乗せてシンプルに弾いて。 重さをコントロールしてpやクレッシェンドを表します。 左右の手が重なる所は左手のポジション高く調整します。 付点のリズムは乗って右手の装飾音1つ目の音を拍に合わせて。 最後の段の旋律はfで太く歌って、終わりはpです。 最初イントロを何度も繰り返してリズムを掴みましょう。 タッチやレガートを意識して練習します。 レガートはdownで音を残しながら弾きましょう。 ノンレガートとの奏法の違いを感じて。 左はしっかり弾きながら左右のバランスをよく聴いて。 ホールでの残響を考えて小さい子はペダルなしでOKです。 フレーズを感じれば自然に緩急のタイミングが判ります。 慣れたら少しペダルを入れて響きを作りながら弾いてみましょう。
続きを見る »#298 ドヴォルザーク 「ユーモレスク」3
今回はユーモレスクの最終回。Cのところから見てみます。 新世界のような管弦楽にの響きをイメージしましょう。 特にスラーのかかったスタッカートは金管楽器の音です。 強いタッチでインパクトのある音色を意識して。 2回目は少しレガート感のあるオーボエのような管楽器。 フレーズの終わりは引っ張るでタッチでスムーズに。 左手は裏拍のバスに打楽器のようなアクセントを感じて。 1回目は小さく、2回目は音の大きな打楽器で弾くイメージ。 右手は弦楽器のように自由に歌ってスラブ系の香りを表して。 リズムもフラットにならずにエネルギッシュに。 リズムよく集中して丁寧に。大きな和音は豊かに。 右の和音の間は脱力するように努めましょう ミスは必ずすぐ原因究明をして、その場で解決しましょう。 テーマ戻って来る時は少ししっとりと、思い出すように。 曲を味わいながら深く理解する事で良さを再発見できるでしょう。
続きを見る »#297 ドヴォルザーク 「ユーモレスク」2
ユーモレスクの2回目は1p下の段〜2pを見て行きます。
下段Bはp
#296 ドヴォルザーク 「ユーモレスク」1
3回に分けてドヴォルザークのユーモレスクを見ていきます。 色々なテンポや表現の可能性が考えられます。 曲中の異なる場所で様々なテンポを試して決めましょう。 ポジション移動で1212345等、指番号を導き出します。 ポジションの間で時間を取れば素敵な表現になります。 「噛む」という意味のアチャカトゥーラ(短前打音)は短く。 左はペダルを4拍目で踏み替えて上品に、軽く押すタッチ。 右は押す+回すタッチでレガートに手首でリズムを感じて。 軽く乗せて押す+回して。短前打音も軽く前の音はすぐ離して。 弾きながらタイミングや強弱など表現を意識していきます。 テーマの終る6小節目は引っ張るタッチで雰囲気を変えて。
続きを見る »#295 ムソルグスキー 「プロメナード」2
下の3段を見てみましょう。 前回は和音の弾き方と音のイメージについて話しました。 和音は長く押さえずに軽いタッチで指先で引っ張ると楽です。 グループで分けて考えると動きがまとまり脱力し易いです。 ループで繰り返し段々レガートで重さを増やしfで弾く方向で。 fの響きは左手で作ると効果的でしょう。 強弱は(−)と(+)でシンプルに考えて音楽の山と谷を描きます。 4段目の2小節目はオーボエ、フルート、管楽器の会話です。 管楽器が質問し→弦楽器が答える様にイントネーションを変化。 ffの響きは左のオクターブをまずペダルなし→ペダルで鳴らして。 テンポを少しだけ遅く、溜め気味に弾くと大きく聴こえます。 絵に向かって歩き、突然絵に出会うイメージでテンポはキープ。 2枚目の「古城」の絵に出会う前のプロムナードは全く別トーン。 レガートで、神秘的な雰囲気を下から上のタッチで弾いて。 1回目のプロムナードと比較してコントラストを感じとって。 下から上に立ち上がるタッチは幻想的で明るい響きになります。 左手メロディーはテーマ、右手は伴奏のバランスをよく聞いて。 右の和音は一番上の音を少し強調して左との均衡を保ちます。 3段目は左は重さでdown、右の和音は逆に立ち上がる動き。 最後はメロディーと伴奏、タッチも左右で逆転します。 初めのプロムナードのトーンは2番目とのコントラストから求めると良いでしょう。
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