Louis

#226 チャイコフスキー「四季」より1月 (3)

チャイコフスキーの四季「1月」の中間部を見て行きましょう。 曲が幻想的な雰囲気に変化し、音楽が感情的に展開する部分です。 3p目、中間部の始めのモチーフはよく歌い指は554543でレガートで。 拍感を感じながら。16分音符は流れないように指先しっかり優雅な動き。 水など動きのあるものをイメージしましょう。 ヘミオラを感じるより3拍子で取って、音楽は3拍目に向かいます。 西欧の音楽は1拍目が強く、ロシア音楽ではフレーズ終りの拍が強いです。 メロディーと伴奏のバランスをよく聞いて軽く重さを感じないように。 左手から右手に送るように回し、左右の繋がり、流れを感じて軽く。 手首は柔らかく、独立した指ではなく腕の動きで16分音符を捉えて。 技術的に音楽を理解すれば楽に弾くことができます。 4p目〜もロシア人演奏家のアイディアを借りてアルペジオをつけて柔軟に。 音楽は先に行ったり止めたり自由なリズムで。 メロディー(f)とハーモニー(p)のバランス大切に。 16分音符の伴奏はルバートを波のように感じて弾きましょう。 休符を感じながら弾くタイミングをつかめると良いです。呼吸も意識。 2段目の最後は3拍目を意識。ヘミオラのリズムを改めて確認します。 テーマに戻る前は思い切ってritしてみましょう。

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#225 チャイコフスキー「四季」より1月 (2)

チャイコフスキーの四季「1月」の1p目最後から見て行きましょう。 右手の優しいレガートは3拍目を大切に、1拍目の8分音符を長めに感じて。 左はレガート+スタッカートし易い5132321の指使いで長い音にアクセント。 アクセントに向かってアッチェレランドするタイミングで弾くとより自然に。 バランス的に右手を少し出し左は練習時アクセント強めに→後で減らして。 down -up(大-小)の動きは身体も柔らかく一緒について行きましょう。 つま先で歩くバレエのような可愛らしい所です。ペダルは離す瞬間を意識。 down(大)-up(小)は一つの動きの中、upは弾く事をほとんど意識しないで。 downは上から手を落とす空中で音を掴み指で覚えると技術的に安定します。 この動きで長いcrescとdecはスムーズにp-mp-mf-f-mf-mp-pを意識します。 最後はペダルを入れて長いクライマックスのフレーズを描きましょう。 down-upを長く-短く取ることで余裕を持ってリズムをコントロールして。 急がずにテンポを自由にルバートで感じるのがコツです。 曲はゆったり始まり→中間は勢いが出て→盛上がりますが気持は焦らずに。 いつも強弱とテンポをコントロールできる冷静さを保てば演奏も安心です。 クライマックスの練習では身体も心も脱力を意識しましょう。

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#224 チャイコフスキー「四季」より1月

チャイコフスキーの四季から素敵な「1月」を4回に分けて見て行きます。 12曲それぞれに小さな詩がついていますが1月はプーシキンによるソネット。 厳しい冬だからこそ暖かさ=幸せが感じられるように弾きましょう。 暖かい雰囲気のために柔らかい音色を作る「なでる」タッチを使います。 曲のイメージやトーン、「言葉」をつかむことが大切です。 ロシア音楽では流れがフレーズの最後に向かって行くことを意識します。 例えば2小節目のeーcにを大事に。強弱より気持を盛り上げて行く感覚で。 頭で理解して弾くより感覚的に捉えられると良いでしょう。 レガートが多い中のノンレガート、スラーの間も小さなブレスを感じ明るく。 フレーズ始めのf音などは長めに取れば温かさが表現できます。 休符は一瞬ペダルを離して。細かく使って踏み替えを意識しましょう。 3段目poco piu forteで少し大きく、次は対照的にp、3回目はルバートで。 4段目は次回見ますが、ゆっくりと速くを組合わせて動きを作り出します。 モーツァルトと言えばオペラ。チャイコフスキーと言えばバレエです。 バレエの中の動きや表現、舞踏の要素で出来た音楽と理解しましょう。

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#223 C.P.E.バッハ 「ロンド」(3)

エンディングは左手がドラマチックに展開します。 アルペジオと右手のターンのような旋律を経てテーマに戻ります。 個性が強めの左の不協和音は勇気を持って強調しましょう。 引っ張って弾く可愛らしいデクレッシェンドと重さを乗せて弾く劇的なクレッシェンドの対比を感じて。重さを感じながら弾く場所は音を切るようにひとつづつ意識。 35指から→23指でトリル→15へ。最後はdimの方向です。 バロック時代の作品らしく最後の和音はアルペジオで終わるのも可能です。 シンプルで分かりやすい表現の曲です。テーマが戻る所は思い出すようなロマンティックなトーンで弾いてみましょう。

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