2回目は転調して音楽的に盛り上がる中間部をみて行きましょう。(B) 中間部は情熱、優しさ、悲しみと様々な感情が現れ一つの物語になっています。 前回(A)の辛い現実がBでは好きな人への想い出から思わず情熱と悲しみが溢れ出し次の展開では悲しみを受け入れているという深い感情です。音で表現するには同じフォルテでも深みのある音色で音楽を「語り」ましょう。 裏拍にメロディーが来たり、ヘミオラ(2拍子だった6拍が3拍子になる、又は逆)も現れるので常に拍を感じていることが大切です。左手は音をグループで意識したポジションで移動すれば無駄な動きがなく技術が安定します。右手は2つの音を使った動機で希望が表されます。真ん中の三度の重音を残して良いバランスで。 左手のクレッシェンドは全ての音をfで弾かずテヌートのバス以外は加減します。 不況和音はいいバランスで強調して「痛み」を表現します。 同じフレーズの2回目はアルトを出しますがソプラノも後ろで滑らかに歌わせます。 大きなcresc.はソプラノは高い音と同時にバスを音量とタイミングで強調しますがいつも客観的な耳でバランスをよく聴いて。徐々にリズムが落ちつくと共に音楽もdecとritで自然に落ち着いて中間部が終わります。
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