#251 アルベニス 「グラナダ」(4)

グラナダの最終回は曲の後半から終わりまで見てみましょう。 前回のマルカートはDes -dur。F→As→F→f→Des(3度↓)と進行しました。 次は始めの明るいFのテーマがDes-durで戻りますがダークな色調を意識して。 3段目の最後は重く歌い、元のテーマが出てきたら思い出すような雰囲気で。 新しいフレーズは和音を味わって、左手のスペイン風はペダルに気をつけて。 和音はアルペジオで弾くと1pに比べ柔らかさと幻想的な感じが表現できます。 右ファソは親指で取ります。テーマに戻る前はたっぷりritします。 ジャスミンの香りが漂う窓辺で若者がセレナーデを歌う情景を思い浮かべて。 雰囲気をイメージして無理せず自然にスペインの音楽を感じることが大切です。 アルペジオは自由につけますが、特に短調に戻る手前の2つの和音は必須。 最後上の音を少し出してファ-ミを繋げて。その後のソプラノ旋律は明るい音。 3p下から2段目以降は少し自由に。左手のギターのような動機はリズミカルに。 右の和音は打楽器のように強調して。テーマに戻る前は3回繰り返しのフレーズ。 最後はritして元のテーマに戻ります。曲の最後は大きなアルペジオです。 指使いは弾きやすいように決めます。例えば左52142421→ラファは右手14で。 2音を弾く瞬間は少し待つと自然です。手首を柔かく保って自由なタイミングで。 F durの明るいイメージで終わりたい時は最後の音だけ鍵盤をはじいて下から上に。 暗く落ち着きたければそれも良いです。曲の終わりもこだわりを持ちましょう。 悲しさや強さ、荒っぽさや明るさなど表情の豊かなスペインの音楽です。 タイミングやルバートはギターの演奏からも学んでみて下さい。

続きを見る »

#250 アルベニス 「グラナダ」(3)

続きで2ページ目の歌い方、音のバランス、装飾音など細かく見てみます。 右手は70%、左手30%のバランスを耳を使ってよく聴きながら作ります。 右の装飾音ラシラソ等は焦らずゆっくり入口前で止めると丁寧です。 テンポは加速→待つ、を繰り返し自由に。右が2声の場所は指使いを工夫。 マルカートは手首から。歌う時には力が入らないよう脱力しましょう。 前回身体の動きでルバートを感じ取ったのを思い出してリズムに乗ります。 肩や上半身を柔らかく動かして装飾音のリズムを作ると良いでしょう。 短調から長調への変わり目をよく聴いて。晴れてきたことを表します。 短調か長調だけでなくキーが変わると雰囲気が変わるのを意識して。 重さを載せると暗いトーン、逆に鍵盤から立ち上がると明るいトーンに。 求められた響きによってタッチを変えて。右の2声はどちらを出すか意識。 手の傾きによってソプラノ又はアルトのどちらかを強調しましょう。 マルカートは心持ち叩くような大きな動きで。自由にルバートをかけて。 中音部の旋律のペダルは細かく踏み替えたり、離す瞬間を長く保って。 イタリアに比べ粗野なスペインの音楽はアフリカやイスラム教の影響です。 他にないパンチの強さ、鋭く尖った表現を試してみましょう。

続きを見る »

#249 アルベニス 「グラナダ」(2)

前回の続きで3段目から見て行きます。明るいF durから神秘的なAs -durへ。 現実からロマンチックで夢のような雰囲気に変わるのを聴きましょう。 2ページ目ではやはり3度の関係で少しダークな香りのDes-durが出てきます。 Asの大きな和音はタイミングこだわり急なppが楽器の特性が出て美しいです。 Fに戻る時はボリュームをアップして。ルバートで音を長く又はアルペジオ等。 右は真面目に捉えず雰囲気重視。左旋律レミファは2-1-1 、レミレド1-123で。 123456と6拍子で数えて2回目のみrit。mfからペダルは細かく踏替え注意。 下の段強弱は+ → − → + →− → +で。最後ritの時はデクレッシェンドします。 最後の小節の6拍目はフェルマータで少し待ってから次へ進みましょう。 次ページはmeno mosso表示のある楽譜もあり、ゆっくり弾くのも可能。 実際にテンポを落とした方が自然です。小フレーズもルバートで緩急つけて。 始めは左が旋律を弾きましたが中間部は右手が主役。単旋律を良く歌わせて。 左右で良い音量バランスを作りましょう。

続きを見る »

#248 アルベニス 「グラナダ」(1)

今月はスペインの香りたっぷりのアルベニスの作品を見て行きます。 響きの作り方、歌い方、ルバートのリズムをスペインらしく表現します。 「スペイン組曲」はそれぞれの地方の独特の舞踊やリズムが描かれています。 1曲目のグラナダはセレナーデ。窓辺でギターを鳴らし愛を告白する情景です。 冒頭のギターのイメージのアルペジオは手首を柔らかく自由に。 左手のメロディーもルバートで民族的な特徴のリズムを理解します。 レミレドはバスのファと同時に弾くよりも少しずらして。 第一音目は左手ファドラファを脱力して楽に。合わせるより感覚的に。 繰り返し弾いて音楽を掴むのが大切せす。リピートは2回目p-ppで。 強調する音を探しながらセレナーデ風を味わいます。 ペダルも細かく踏み替えて濁らない様に。まずゆっくり→流れを意識。 頭で理解するより身体で自由なリズムを感じながら2段を繰り返します。 スペインの香りを表す事、ルバートを感じる事と歌う事に集中しましょう。

続きを見る »