シンプルな小曲を美しく演奏する為にリズム/音色/バランスに集中します。 香り高いスクリャービンの独特な世界の表現を2回に分けレッスンします。 ゆっくり→加速→ゆっくり…と始めから、又一小節内でテンポが波打ます。 性格の異なる24曲のプレリュードの中でも第4番は暗い嘆き、悲しみに満ちたメロディーの中に光が差す曲です。この表現は簡単なようで難しいです。 テンポはレント、ゆっくり始まり加速しますが波のように柔らかいリズムで。 123456と数え方も伸び縮みするように自分のフィーリングを大切にします。 右和音、左旋律とも重さを乗せ、右の音色を添える和音のみ下から上に。 鋭い音色で違った響きを作ります。他の部分は全て重さを使いましょう。 歌いたい時には引っ張るタッチを使うと旋律的なショパン風になります。 深いダークな雰囲気の響きのためには重たいタッチを意識します。 sは歌って。右手のソプラノ、連打の和音、左手の3声の音楽と捉えます。 左バスの嘆きと寂しさの暗い旋律と右ソプラノの明るい光をバランスして。 左の旋律は歌うだけでなく強弱を考えて自由なルバートでタイミングよく。 2段目の1小節目は大きく(+)4小節目は弱く(−)強弱をコントロールします。 左フレーズの長いファ♯やド♯は保持して響かせ豊かな和音を導きましょう。 2回のクレッシェンドのあと、急にミ♯で一旦pに戻り再度クレッシェンド。 シンプルな曲ですが表現にこだわってより良い演奏へと磨きを掛けましょう。
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