前回からの続きで1ページの下の段から2ページ目を見てみましょう。 明るくなった音楽が一気に影って段々クライマックスに近づいて行きます。 右の連打は明るい響きから→上半身の体重をかけるように重さを乗せて。 左右とも旋律は指を独立させずにスライドできる指使いでレガートに。 poco a poco strettoは少しづつ速く、更にテンポを上げて行きましょう。 フレーズをレガートで弾くことに慣れていればテンポアップも容易にできます。 ラファソミは右5453 左1213がスムーズです。和音連打の伴奏は最低限の音で鍵盤を上まで離さずにハーフキーで音楽が盛り上がっても旋律とのバランスを保ちます。 3拍子から4拍子に変わる=ヘミオラの緊張感も意識しましょう。 力強いオクターブのメロディーの箇所も伴奏は独立した連打でなく震える様に。 動きを持って拍を感じて、ffだけは伴奏も重いタッチで拍感の違いを意識。 音のバランスは三段三様の強弱で。旋律は鳴らし和音の連打は膨らみを作って。 タイミングは連打を4グループに分け、最初と最後は遅く、その間の音は速く。 強弱、タイミング、タッチ、動きを1つずつ別々に取り上げて練習します。 長調に戻る前のc#は音量が減って行くのを聴き違和感なくテーマに繋いで。 頭で弾くより耳を使って響きを聴きながら音楽を感じて楽しみましょう。
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#205 グリーグ 抒情小品集「春に寄す」(1)
グリーグの美しい小曲「春に寄す」を4回で学ぶ1回目は1ページ目を見てみます。 左手の脱力、右手の三和音の連打とのバランス、左右2:3のタイミング等も見ます。
続きを見る »41 (1) シューマン 「子供のためのアルバム」 2024-07-27
#204 ラヴェル ハイドンの名によるメヌエット(3)
ラヴェルのメヌエットを勉強する最終回は2ページ3段目以降から見てみましょう。 3段目不思議な和音が出てきて4段目でテーマが戻りシンプルな展開で終わります。
続きを見る »モーツァルト ソナタ第13番 KV333 (2)
#203 ラヴェル ハイドンの名によるメヌエット(2)
ラヴェルの小品を弾く2回目のレッスンです。前回の続きからみてみましょう。 HAYDNからとったシ-ラ-レ-レ-ソの5音がソ–レ–レ–ラ–シと後ろ向きで登場。 テーマを後向きや逆さに挿入するのはバロック期のフーガによくある技法です。
続きを見る »40 シューマン 「子供のためのアルバム」 2024-07-13
#202 ラヴェル ハイドンの名によるメヌエット(1)
ラヴェルの素敵な小品を3回に分けて見て行きます。 今日は始めの3-4段目の曲の作り方、和声、強弱や表現、雰囲気をみてみます。 ハイドン没後100年に当る1909年、音楽雑誌の企画で6人の作曲家に曲を依頼。 HAYDNの名前にちなみシ-ラ-レ-レ-ソの5音から成る6つの作品が生まれました。
続きを見る »モーツァルト ソナタ第13番 KV333 (1)
#201 シューマン 子供のためのアルバム「冬」(2)
今日は曲の後半です。まずは3段目の強弱は出だしと比べて大きく始まります。 矢印を参考に先に進む、ルバート、ritなどリズムをパンパンパンと取ります。 機械的な練習は音楽にとって最も大切なフィーリングを壊すので要注意です。 テンポは遅くてもフレーズ感を失わないように気をつけましょう。先週の続きでアルトの音を連打しながら強弱は考えず良いタイミング、リズムを探します。 次は歌い方、強弱です。crescを山の大きさで考えてそこへ向かったり降りたり。 アルペジオの後は小さく始まりcresc-decの波を何度か作りながらpに導きます。 4段目のテーマが戻る所はppで冒頭に比べゆっくり幻想的な静かなトーンで。 最後のシューマンらしい複雑な声部はそれぞれ単独で弾いて動きを確かめます。 慣れたらソプラノとテノール、ソプラノとアルトなど2声を重ねて弾きましょう。 無理して弾くより色々な声部をよく聴きながら美しい音に気付くのが大切です。 自分の音を客観的に聴きながら自然なタイミングを感じ取りましょう。
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