#127 ドビュッシー「夢」②

2回目は3ページ目を中心に見て行きます。 前回の最後の部分の美しい和声進行=ハ長調からハ短調への変化は 実際の色で考えてみましょう。左手はpで歌うので右とのバランスを考えて。 スラー付きスタッカートは鐘を鳴らすように光る音のイメージです。 長いフレーズを感じるためには音階になっているソプラノをよく聞きます。 左手のメロディーに対し右手の伴奏はとても小さくバランスを取って。 左手はメロディーと同時に伴奏部も弾くのでこのバランスも大切に。 均整の良さは演奏の質につながります。歌いやすい指使いも大事です。 和音はアルペジオで弾くとぶつからずに優しく聞こえます。 幻想的なコラール風のモチーフは4つの方向を意識したタッチを使って 下から上にはじいて出す星の光るような響き、上から下に重さを乗せて 深い音、また手前に引っ張って柔らかい音色など、変化を持たせましょう。

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#126 ドビュッシー「夢」①

幻想的なイメージの曲です。空や宇宙、無重力の世界を想像して 幻想的な世界を作るため、強拍にアクセントがつかないように意識して リズムが浮かんでいるようにを感じましょう。 テンポはゆっくりでも停滞しないよう、動きを持って流れるように。 ペダルは1つのペダルを長く使って、でも踏み替えはきちんと。 右手の入口の部分はタイミングに拘って遠くから来るように 現実的なトーンにならないで。 音色を変化させるためには実際のタッチや身体の動きを変えましょう。 夢心地のppはフランス音楽らしいエスプリが感じられます。 印象派の美しい世界を味わいながら弾きましょう

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勉強会 2022-11-27

Zoomで繋がって、ご自宅のピアノで参加していただく形です。 練習中の曲、講座などで仕上げた曲を 是非この機会に発表して下さい。

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#125 シューベルト「ハンガリー風のメロディ」②

民族音楽の香りを持つ作品。今回は1ページ目終わりから見てみます。 右手の重音は柔軟な手首の勢いで上下させて軽やかに。 フレーズはクレッシェンドして音が抜けないように。 ジャンプは距離や場所を手の動きで覚えてしまうと便利です。 腕や肘の位置に注意しましょう。装飾音は指をアクティブに動かします。 ペダルは濁らないように、すぐに足が離せるように浅く踏みます。 時にはppを作るためにソフトペダルでウナコルダにしてもよいでしょう。 最後はテンポを下げても軽快な舞曲の味をキープするために 離鍵を意識しましょう。

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16 転調

バッハのコラールを弾きながら転調を見ましょう。導音やカデンツ・フラットの数・調の関係・コード進行など。最後に非和声音についても少しだけ話します。

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#124 シューベルト「ハンガリー風のメロディ」①

オーストリア人のシューベルトがハンガリー民族楽器の「ツィター」を イメージして書いたと思われる素敵な作品。今回はまず1ページ目をみます。 左手のジャンプは飛び込まず準備して。 まずはペダル無しで強弱をコントロールしましょう。 重音のレガートは指使いを工夫して、手首に力が入らないよう柔軟に保ちます。 時々テンポを自由に感じ、指先のアーティキュレーションでシューベルトらしく。 ツィターのイメージを忘れずに左手の和音をアルペジオ風に弾いてもOKです。 ペダルは自分の好みの長さで入れながら民族調な香りを楽しみながら弾きましょう

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