ラヴェルのソナチネ2楽章のレッスンの最終回は後半を見て行きましょう。 テーマが戻ってくる所はテンポをキープしつつcrecとdimでフランス風に。 左手のドビュッシー風の和音や一音で変化する雰囲気など、前半とよく聴き比べて音楽の方向が変わって行くのを確かめます。Des=cisと同じ音ですが落ち着いたDes-dur対し明るめのcis-mollの調性を理解して表現します。アクセントは鐘をイメージして。鐘は時計でもあり、ラヴェルが見た過去のバロック時代の幻想からの目覚めの合図と捉えて。鐘の音=cisの強弱やタッチを意識して右手は少し小さく。ppで保持する音が多く難しい箇所はタイミングをたっぷり取って。 ペダルを使わずにスムーズに繋がる指使いを探しながら練習しましょう。 最後のバスのDes音は立派に鳴らし、ペダルも工夫しながら貴族的かつオープンなエンディングに導きましょう。
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