レッスンビデオ

#137 グリーグ ホルベルク組曲「サラバンド」

サラバンドを学ぶ最終回はグリーグの作品の続きを見てみましょう。 1ページ目に比べて2ページ目は強弱の激しい変化が見られます。 縦スラーはアルペジオの意味です。 音が混ざりあって不鮮明ならないようペダルの踏み替えに気をつけましょう。 fは大きくなり過ぎないよう配分を考えてffに余裕を残します。 クライマックスはテンポが上がってしまわないようブレーキを掛けて。 多声的な部分は特に隣り合う音が濁らないよう耳でペダルをコントロール。 ロマン派的に盛上がった後はバロック風の響きに戻ってシンプルに終わります。

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#136 グリーグ ホルベルク組曲「サラバンド」

ロマン派の時代にバロックスタイルで書かれた組曲の2曲目です。 3拍子の2拍目を大切に弾きますが、アクセントというより重さを載せて 美しく弾くと良いでしょう。強弱は身体の動きも使ってコントロールします。 和声も大切です。アルペジオにしたり、ペダルで豊かに響かせて和音をていねいに聴いてみましょう。和音同士のつながり、変化を耳で観察して音色を確かめます。 こうして和音を比較しながら雰囲気も捉えて。 右手の和音の中でメロディーが自然に浮き上がるようにタッチを変えます。 装飾音は第三関節を柔らかく意識して、ペダルは離して弾きましょう。

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#135 ハイドン ソナタ第50番(XVI:37)ラルゴ

サラバンド風に書かれたラルゴ後半です。 まずは前回と同じように16部音符の単位で拍をとりましょう。 間違った拍にアクセントをつけないようによい強弱で。 アルペジオは一番上の音が一拍目にくるよう前の拍から。 4拍数えて音の長さが確認できたら2拍に減らし、 段々に音楽に乗って数えることを意識せずに弾けるとよいでしょう。 付点のリズムは甘くならずに鋭く、テンポは思い切りゆっくりとって バロック風にドラマティックに仕上げて見ましょう。

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#134 ハイドン ソナタ第50番(XVI:37)ラルゴ

サラバンド風に書かれた曲。リズムの特徴がそのまま適用されています。 自由なリズム=アゴーギグを用いて弾く場合の練習を丁寧に見ていきます。 まずは細かい16部音符の単位で拍をきちんと刻みます。そのために タイで繋がった音をあえて弾いたり、片手で拍を取りながらなど工夫します。 耳だけでなく指先でリズムを感じることも大切です。数えることから段々離れて 音楽の流れの中でリズムが自然に感じられる方に移行できるとよいでしょう。 2拍目を大切にするサラバンド風を忘れずに。でもアクセントの場所には気をつけて 切れ味のよいリズムで弾いてみましょう。

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#133 バッハ パルティータ第1番「サラバンド」

バッハの「サラバンド」の後半を見てみましょう。 演奏にテンポやタイミングの効果をを用いることをアゴーギグ(=速度の変化)と 学びました。アゴーギグを用いる時はまずは拍通りのリズムを取ってみます。 その次の段階で自然なリズムを感じてみると音楽が滑らかにつながります。 大切な音を溜めて弾く代わりにその前後は加速するイメージで弾いてみましょう。 緊張感のある音はその音に向かって加速してテンションを強調します。 長いトリルの入口はゆっくり→真中で速度を増して→出口に向かって再度ゆっくり トリルの長さは適切に調節しながら。テンポの緩やかなバッハの曲を弾く時には バランスを聴きながら是非アゴーギクを取り入れてみましょう。

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#132 バッハ パルティータ第1番「サラバンド」

連続して4曲の「サラバンド」を学びます。2曲目はバッハ作品です。 テンポやタイミングを用いることをアゴーギグ(=速度の変化)といいます。 ルバートはかなり自由ですがアゴーギグはもう少し細かい部分のタイミングを 変えることを意味し、これによりリズムに変化が出て音楽が豊かになります。 バロックらしい上品なイメージを保ちながら「やり過ぎ」にならないよう バランスを考えて。練習は連打で考えてタイミングを取ってみます。 音の上がり(速く)下がり(遅く)も微妙な変化を感じとって。 リズムを遅く取ったら次は速くしてテンポをキープできると良いでしょう。

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#131 ヘンデル 組曲第7番「サラバンド」

連続して4曲の「サラバンド」を見て行きます。 ヘンデル作曲のサラバンド二回目はペダルや装飾音、または音を足したりと即興的な要素を学びます。 ペダルは効果的に使って。離すタイミングがヒントです。 装飾音はまずはゆったりした曲想に合わせて少な目の音で品良く入れます。 繰り返す時はチェンバロのように和音・アルペジオ・ターンなどを用いて豊かな表現にするのも良いでしょう。旋律にアルトを沿わせると豪華な響きです。奏者が自由に独自のセンスで装飾を加え「楽しみながら弾く」バロック音楽の魅力を味わってみましょう。

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#130 ヘンデル 組曲第7番「サラバンド」

4曲の「サラバンド」を学ぶ第一回。1曲目はヘンデルの作曲によるものです。 サラバンドは組曲の中のゆったりと優雅な美しい踊りです。 いくつか異文化が混ざったスタイルの踊りで17世紀にヨーロッパで流行しました。 2拍目が強拍の3拍子であること、アルペジオや装飾音、付点のリズムが特徴です。 2小節をワンフレーズで=6拍子を感じ、2拍目程ではありませんが4拍目も少し アクセントを感じられると良いでしょう。 身体も音楽の流れに乗れば、自然な強弱や表現を得ることができます。 ドラマチックな5度音程もこの要領で自然な身体の動きで弾きます。 拍を表現のベースと感じて弾きましょう。

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#129 ショパン 前奏曲 op.28-7

24の前奏曲の中でも第7番はよく知られた短い美しい曲です。 鍵盤を手前側に引っ張るイメージで、優しく撫でるように弾きます。 この奏法で得られる音色は柔らかく、やさしいトーンです。 3回の連打音は毎回デクレッシェンドしますが 最後のアルペジオだけは上向きに。 2小節の短いフレーズ×2つで1つの長いフレーズ(グループ)と考えます。 前半のフレーズを「質問」、後のフレーズを「答」と捉えても良いでしょう。 アルペジオは広げて弾くイメージでゆっくり。最後のc♯は長くおさえて。 最後はアルトの旋律をつなげて、終わりに向けて段々テンポと音量を落とします。

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#128 ドビュッシー「夢」③

3回目は4ページ目から最後までのレッスンです。 右手はオクターブの反復ともう一声を弾き、同時に左手がメロディーと内声の 二声を受け持つ箇所は技術的に難しいですが明るい響きで。 旋律が右に移ったら伴奏は大きく出過ぎないようpやppでコントロール。 テーマが戻る部分は左右で半分づつ受け持つのを片手で弾いているように うまく音量を調整しながら滑らかにつなぎましょう。 ミbによって和声が変わる所でそれまでのクレッシェンドをpで音色も変化させて。 和音の部分は重さを載せて「祈り」の響き(讃美歌)を意識。 高音部は引っ張って弾く奏法で歌って、最後は弾むタッチで消えて行くように。

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