Louis

#109 シャンボニエール 「シャコンヌ」

フランスのバロック作品、シャコンヌの様式や表現法を学びます。 シャンボニエールはフランスのバロック学派を創った ルイ14世の時代のベルサイユ宮廷音楽家で、リュリがライバルでした。 シャコンヌは反復する「オスティナートバス」の上でメロディーが変化する 3拍子の舞曲。ルフラン(テーマ)→クプレ→ルフランに戻るロンド形式です。 フランスのバロック演奏スタイルはベルサイユ宮殿のようにたくさんの装飾で 豊かな響きで表現すると良いでしょう。アルペジオのように弾くクーレ (シュライファー)やスティル・ブリセなどの装飾音を用いながら 付点のリズムを取り入れた「イネガル奏法」で更にフランス風に。 スタイルに慣れて来たら自分流に装飾音をつけてみましょう。

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#108 ショパン ノクターン第15番 ③

曲の後半~コーダまで見て行きます。 民族調な音階から成る3連音符のパッセージは3拍目を大事に=中心と感じ 少し長めに取ると分かりやすく、弾きやすくなります。 手首は高く、柔軟に回すように。大切な音は残しながら指レガートで弾きます。 リズムはいい「ノリ」を探すと楽になります。 最後のページは左の旋律をしっかり、対して右手は小さく軽くかつレガートで。 ここでも3拍目をテヌートの要領で大切に、ブレーキを掛けます。 終わりはエンディングらしくrit.で。f-mollの特別な雰囲気を味わいましょう。

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#107 ショパン ノクターン第15番 ②

激しい性質の中間部を見て行きます。 実際は4拍子ですが2拍で感じられると弾きやすいです。 実際の3拍目にあたる2拍目はアクセントではなく「聴く」イメージです。 ユニゾンの部分は今までのバランスを逆転させて左手70%-右手30%で 縦の動きで、一方、和音部分は優しくコントラストを作りましょう。 次のフレーズでは右手は横の動きを意識して、アルトをよく聴くと同時に 上昇するバスを旋律的に弾きます。 強弱はfやffになることを予測して分量を加減しながら。 16分音符はナポリの6度を聴きましょう。 strettoで4拍に戻って。異名同音を使っての転調は和声変化を聴いて。

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