今回はラフマニノフの前奏曲作品23の4の最後の部分です。 4つの層を良く聞きます。右手のテーマは歌いましょう。 上の伴奏は軽く鳴らします。左手伴奏はバスとテノールの2声です。 激しいクライマックスのあと優しい雰囲気が戻ってくるところです。 練習方法の1つはソプラノの伴奏なしでテーマに集中すること。 2拍づつ、1→2拍目と3→1拍目を練習するとスムーズに繋がります。 声部のバランスをよく考えながら。最後はアルペジオの順番です。 最後の音を左に合わせて左、右、右、左右といった具合です。 2段目の大きなアルペジオは左-左-右-右-右-右-左右の順番で。 同じように1段目の1小節目は左-右-右-右-左右と合わせます。 右手だけテーマとソプラノの伴奏をバランスを聴く練習も大事。 左もバスとテノールの伴奏を聴き分けペダルのタイミングを確認。 練習は旋律を美しく弾くことは考えずに脱力と声部に集中します。 慣れたらペダルを入れてテーマと他の声部を客観的に聴きながら。 左手は難しいので指遣いを工夫しましょう。 テノールが入る前に待つか又は最初の音を長めにとって弾き易く。 大きなクライマックスの後、最後のクレッシェンドが出てきます。 その前から強弱を調整し綺麗な音を引き立たせ終わりに向かって。 低音が多いのでペダルはよく踏み替えて濁らないよう注意。 エンディングは長すぎないよう流れを作りritしたらテンポ戻して。 最後は少し加速してcrescで階段を登り→ppで優しく終わります。 声部の層とルバートを感じながらラフマニノフを弾いてみて下さい。
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#262 ラフマニノフ 前奏曲 No.4 (3)
ラフマニノフのプレリュードは2p目下の段から3p目を見てみます。 音楽はフレーズを波と感じフレーズの合間はリラックスしながら進んで。 ペダルなしできれいに弾くよりも脱力を意識して左の三連符を練習。 左右の3:2を硬く感じないでフレーズの終わりはゆっくりします。 アルペジオは最後の(4つ目)の音を左に合わせて弾きましょう。 mfでテヌートを出し強弱は+−で。船のイメージで揺れを感じ取って。 左ミーシの大きなアルペジオはまず左ミ→右ソシミ→左右同時にミシ。 アルペジオはゆっくり考え、突っ込んで行ったり速く弾こうとしないで。 クライマックスは一気に盛り上がらずにff向かってpーmfから徐々に。 バスのラインを耳で追うことで音楽を理解し記憶を安定させます。 右のテヌートでクレッシェンドを重ねて行く所も作曲家の意図を見て。 和音もフレーズも急がず脱力を心がけることが大切です。 クライマックスは2つの音をdownーupで力の抜きやすい奏法を意識します。 重さを感じて鍵盤の中に沈み込んで休む、と考えると脱力を意識できます。 力を入れようとするのではなく重さを使ったボリュームを柔らかい音で。 上から落とすと大きなインパクトのある音を出すことができます。 右手は和音の形を手で覚えて間違っても縮こまらず上から落とし脱力で。 練習はまず和音の形を作った手を鍵盤に置いて上から落として。 波型の左手をスムーズに弾くことも右手の旋律が乗れるのに大切です。 左のミミ♭レは濁らないようにペダル外して右手は指で押さえて音を繋げて。 音楽的には前の2ページ目が一番難しく最も盛り上がるのが3ページです。 来週はこのページ下の段から最後のページを見て行きます。
続きを見る »#261 ラフマニノフ 前奏曲 No.4 (2)
ラフマニノフのプレリュードの2p目は音楽を3つの層で考えます。 下の層は左手のp伴奏、右手は2つの層=伴奏と旋律をうけもちます。 まず左手と右の伴奏部が2(チョーフ):3(ミタカ)になるのを確認します。 ロシアの音楽は伴奏の響きを豊かに。右手は旋律を伴奏から独立させて。 止まらずに繰り返す「ループ練習」でバランスを掴みましょう。 旋律のテーマをレガートで歌えるように伴奏は軽くpで。4:3:2意識。 ペダルなしで3声の入るタイミングをよく聞き確かめながら弾きます。 旋律が伴奏に埋もれないようにまずは声に出して歌いながら弾いて。 fでテンポをupした後はバランスを取って思い切りゆっくりpで。 テンポはルバートで自由に速い→遅いを繰り返し伸び縮みさせます。 上の伴奏はあまり遠慮しすぎずにcresc.したり溜めたり自由に。 2っ段目はリズミカルに感じ盛り上がる部分は伴奏も厚い響きで。 3段目の最後のpは重く深い響きを求めてから一気にクライマックスへ。 dimで段々軽くなりritして→次の動きのあるパートへつながります。
続きを見る »#260 ラフマニノフ 前奏曲 No.4 (1)
美しく少し難しいラフマニノフの作品を1pずつ見て行きましょう。 伴奏は左手だけで弾いても、両手を使ってもいいでしょう。 一小節目から右手で伴奏を取り、旋律が出て来ても右手内側の指は伴奏。 高めの音域伴奏音を基本的に右手で取ることに徐々に慣れましょう。 この曲に関してはこのように始めから指を決める方向です。 響きを作ることが大事です。脱力しながら身体の動きを考えて。 リラックスしながら響きをよく聴いてルバートを意識します。 右手を独立させる=旋律部と伴奏部の音のバランスだけではありません。 メロディーのラインを繋げる為に伴奏は短く軽く違った弾き方で練習。 旋律は音を一つずつ歌うトーンで繋げて伴奏と完全に分離させます。 メロディーの繋がりがよく聴こえてくるとタイミングを自由に選べます。 伴奏に押されずに旋律の前の音が次の音のタイミングを決める感覚です。 慣れたらペダルを入れて、伴奏より旋律に集中が行くように。 ロシアの音楽は伴奏を小さく弾くより響きをうまくブレンドさせて。 ラフマニノフは強弱の指示が多いですが自分からもコントラスト作って。 4:3のタイミングは工夫しますがピッタリ入る事が目標ではありません。 美しく和音の変わるソーファ♯の付点のリズムは大きくdimで強調。 大きなクレッシェンドはritが長過ぎて重くならないように注意します。 たっぷり溜めたあとは先へ動いてバランスを保ちましょう。 旋律の独立と強弱、表現のほか雰囲気を掴んで即興的に感じる事が大切。 響きを作って奏でてみましょう。
続きを見る »#259 シャベルザシビリ 「ノクターン」(4)
今回はシャベルザシュヴィリの曲の最終回、3ページ目を見て行きます。 ABA形式です。2回目にテーマが戻る時は思い出すようにテンポを少し遅く。 1ページ目の強さのある表現に比べて音量も抑え、平面的で幻想的な雰囲気で。 左手はアルペジオ伴奏と旋律の2役。右手の和音伴奏は小さく< >しましょう。 アルペジオは厚みのある音で、特にメロディー部を練習では大袈裟に出して。 左手は練習ではしっかり大きな音で、脱力も忘れずに。慣れてきたらきれいに。 次に右手の和音の音量バランスをよく聴いて→タイミングも意識しましょう。 右手の6拍目の辺り左手のアルペジオを始めて。段々山の高さを減らしdimで。 最後は小節ごとに小さな< >で膨らませて伸び縮みしつつ終わりに近づきます。 ロシア作品によくあるため息の様な手に入らない何かを求める様な情緒を意識。 曲の最後は大切です。アルペジオもなるべくゆっくり取ってロマンティックな表現を目指しましょう。
続きを見る »#258 シャベルザシビリ 「ノクターン」(3)
前回の続きで後半の始めの方をみていきましょう。 右手オクターブの続きから、手を軽く回しながら上の音を残し下を離します 上の音はなるべくレガートです。左に合わせながらも溜めてレガートで。 関節を柔らかくするため内側の第一指は連打にして練習すると良いです。 強弱は大きくなり過ぎないように注意してmp位で十分です。 強弱は、構成を頭で考えて計算してコントロールします。 フルーツ、スポンジなどケーキの層を思い出して声部の個性を味わって。 左のシドレを右手のレに繋げて。左の下がる旋律はため息のように悲しく。 上がる方は自然なクレッシェンドを感じて。繋がり易い指づかいで。 テノールとソプラノの2つの声部が心に響く瞬間を聴きましょう。 左手の頂点で毎回待つように付点八分音符を長めにリズムは自由に感じて。 クライマックスはたっぷり溜めて。和音はバラして劇的なffの響きを作って。 16分音符の下降音階はrit+dimで。静かな世界に自然に戻れるタイミングで。 遠くを思い出すようにテーマは始めよりさらにpになるのでスムーズに繋がるように作りましょう。
続きを見る »#257 シャベルザシビリ 「ノクターン」(2)
無名の作曲家による素晴らしい作品を取り上げています。 今回は技術的にも難しい前半のクライマックスの部分を見て行きます。 4段目の続きから、左の和音をフレーズの膨らみを感じながら弾いてみます。 左は常に右手のメロディーに自由に合わせられるよう片手で練習しておきます。 右手はクレッシェンドの大きさが波のように段々盛り上がりに近づくのを意識。 右旋律は前のめりにならないよういつもリズミカルに余裕あるタイミングで。 オクターブのメロディーの所は三和音が大きくなり過ぎないよう注意します。 左はバスのラインは繋ぎ、和音は小さく弾きますが一番上の音は少し出して。 バス、和音、メロディーの三声を三層のケーキに見立てて其々の役割も意識。 オクターブバスはまず手を鍵盤に置いてから弾きます。溜めるタイミングで。 メロディーの歌い回し、バスのタイミング、和音のバランスをコントロール。 オクターブの旋律はレガートできる指使いを工夫します。 大きなボリュームになり過ぎないよう客観的に聴きコントロールしましょう。
続きを見る »#256 シャベルザシビリ 「ノクターン」(1)
美しい和声と旋律を持ち、中間部は情熱的なほぼ無名な曲を学びます。 ロシアとトルコの間に位置するジョージアは多くの音楽家を輩出しています。 音楽や芸術全般に於いても情熱的なジョージアの国民性が感じられます。 いつもと同様和声、旋律、リズムの3つの柱をよく意識しましょう。 冒頭から和音の連打で進行する左をソロで右手の旋律を感じながら弾きます。 音の出し方は東欧風に伴奏を前に表に出して、深く厚みのある民族調を意識。 エレガントで貴族的な西欧の薄い伴奏と対照的に鍵盤に沈む重い伴奏です。 テンポは「先へ」と「遅く」を繰り返しながら自由にうねって進みます。 和声の美しい変化を聴いて。美しい左を弾くと右も弾きたい気分になります。 情熱的な東欧風と軽く上品な西欧風のバランスの差を実際に弾いて試して。 伴奏の連打はメトロノームの縦割にならないで右手をイメージして合わせて。 旋律は音程をよく聴きメロディーを輪郭や形として考えて強弱で表します。 大きな音も上から叩くのではなく、身体をしならせ引っ張る、こねるように。 腕から回してスムーズに音を繋ぎながら個性的に歌えると良いです。 タイミングも大切です。少し遅くとった後は停滞しないよう先へ動かして。 ペダルは無しの練習も音楽的に。身体の動きも利用して音を出します。 音楽を通して未知のジョージアへの旅を体験しましょう。
続きを見る »#255 ドビュッシー 「帆」(4)
今回は「帆」の最終回、4ページ目を見て行きます。 このページは船の音→グリッサンドのような動きで始まります。 船は重く、グリッサンドは手を回し始めの音長め。その上に全音階の風。 風の元のテーマ、カモメ、水(波)が同時に出てきます。グリッサンドの上で ドミだけ残しペダルを一度離し、再度踏んで響きを残します。 神秘的かつリズミカルを意識して。アジアンな五音階は異国の香りです。 リズムに集中し1234と8分音符で数えながらペダルなしの練習も効果的。 曲の冒頭と同様、硬いリズムにならないで横の動きを滑らかに意識。 余裕があればリズムに動きや抑揚を感じられると更に良いでしょう。 4ページ目グリッサンド風以降は中華風からフランスの雰囲気に戻ります。 波の動きのように左から右→左から右とスムーズなバトンタッチの要領で。 波の始めと最後の音を少し強調しましょう。 左手はバスの船は重い腕でdown、交差した上部の風はupと弾きわけて。 頭でタッチを考えずに空の音を出したい時に自然にupなるのが理想です。 ペダルが濁らないような工夫された難解な指使いの表示は従わなくても可。 上のメロディーは左右の手でやさしく丁寧に出しましょう。 和音はキラキラとした響きを下から上のタッチを使ってはじくように。 最後はテーマを少し思い出すように柔らかく強すぎずに主張して。 一番最後のグリッサンドはゆっくりritで弾くときれいです。 重力のない全音階は宇宙の中で浮遊しているように感じられます。 音を層で考え絵を描くように響きを作ることを心がけましょう。
続きを見る »#254 ドビュッシー 「帆」(3)
今回は少し動きの出る3ページ目を見て行きます。 バスの船、左手の水、右手の風(空)が合わさって五音階の部分へ進みます。 1段目serrez テンポ早め→遅→ 動きを持って→急いで→遅く→ゆっくり。 急ぐ時コントロールしながら転ばないように。部分的に見てきます。 前の段は3つの層、全音階の風のテーマは浮かんで重力のないのが特徴です。 クレッシェンドはその度にpに戻って。左手の水を強調しましょう。 練習はペダルなしで音を離してリズムを意識しながら練習しましょう。 五音階=全黒鍵=ペンタトニックスケールは中国、アジアンな香りです。 音階の弾き方は右→左→右。右を弾いている間に左を準備、左も同様に。 準備をすることでリレーのバトンのように滑らかに繋ぎましょう。 手は回して左右の受け渡しをスムーズにできるよう手の角度も工夫します。 Cedezで時間を使って手首を柔らかくしテンポも意識。次の部分も同様に。 音階の難所は周辺の音を減らし確実に弾き後から1音づつ音の数を増やして。 先に弾く鍵盤をよく見て身体は音階と一緒に動きfで勢いをつけて練習。 オクターブはアジアの打楽器ガムランをイメージして上から叩くように。 4段目tres retenuは遅く神秘的に。冒頭のフランスの響きから船はアジアへ移りました。
続きを見る »#253 ドビュッシー 「帆」(2)
ドビュッシーの「帆」の2回目は2ページ目を見ていきましょう。 真ん中の層は水、風が上に乗って、下は同じタイミングで船の汽笛。 3つの層を全て合わせて弾く事は絵を描く事に似ています。 真ん中の層=水の音がレミファ♯ソ♯ラ♭シ♭ドレミ…と全音階を描いています。 次は上の層=空を強調してみます。空と水の船のバランスをよく聴いて。 3つの層を単独で弾いたり合わせたりしながらそれぞれを聴き分けるます。 まずペダル無しでリズムを細かく数えますが最終的には柔軟に弾きます。 慣れたらペダル入れて大きな4拍でリズムを取りましょう。 2段目からテンポをupしながら特に「水」の中間層に集中して追って行きます。 テンポと動きに勢いを加えて3層のキャラクターの区別を更に大きくつけて。 ドビュッシーの楽譜は時々3段に分かれて各々の層が分かりやすくなっています。 右の伴奏、次は下の声部を加えて。3声全てを弾かずとも美しく聴こえるように。 右手は上の旋律の出し方はテヌートに注意しながら聴きましょう。
続きを見る »#252 ドビュッシー 「帆」(1)
今日からドビュッシーの作品を4回に渡って見ていきます。 響きの作り方、音の考え方、音の層を作ることなど学んでいきましょう。 ドビュッシーの前奏曲には全てタイトルが曲の終わりについています。 イメージを限定しない為ですが今回はあえて「帆」を考えながら学びます。 船、水、空(鳥)と3つの層で音楽を考えます。例えば2段目のバスは船。 故郷アムステルダムの霧の運河に響く神秘的な汽笛の音のイメージです。 真ん中の層のスムーズなオクターブや和音は水。この2つの層を聞きます。 一番上の層は空、鴎、風。空間に音で絵を描くようなイメージで弾きます。 平面ではなく3層から成る音楽をオーケストラの様に立体的な響きを作って。 奏法的には下の層は重く、真中は回して、上の層は下から上に勢いをつけて。 下から上は鍵盤から立ち上がる、鍵盤から跳ねる感覚でクリアな音なります。 表示通りにテンポは中くらい、リズムを硬く感じないで、優しいタッチで。 全音階はI、IV、V等和音の機能がないので音楽の重力のない浮遊音階です。 練習ではまずペダルなしで8分音符を感じてリズムを感覚で掴みます。 次の段階はタッチに集中して急がずに風、船、水、鴎と層を意識します。 美しく弾こうとせず雰囲気を作る、音で絵を描く、響きを作る事に集中して。 重音の指使いは35-35-24-13-12 25-13。8部音符でリズムを刻みます。 テンポは始めはゆっくり、余裕が出てきたら流れを感じられる速さで弾いてみましょう。
続きを見る »#251 アルベニス 「グラナダ」(4)
グラナダの最終回は曲の後半から終わりまで見てみましょう。 前回のマルカートはDes -dur。F→As→F→f→Des(3度↓)と進行しました。 次は始めの明るいFのテーマがDes-durで戻りますがダークな色調を意識して。 3段目の最後は重く歌い、元のテーマが出てきたら思い出すような雰囲気で。 新しいフレーズは和音を味わって、左手のスペイン風はペダルに気をつけて。 和音はアルペジオで弾くと1pに比べ柔らかさと幻想的な感じが表現できます。 右ファソは親指で取ります。テーマに戻る前はたっぷりritします。 ジャスミンの香りが漂う窓辺で若者がセレナーデを歌う情景を思い浮かべて。 雰囲気をイメージして無理せず自然にスペインの音楽を感じることが大切です。 アルペジオは自由につけますが、特に短調に戻る手前の2つの和音は必須。 最後上の音を少し出してファ-ミを繋げて。その後のソプラノ旋律は明るい音。 3p下から2段目以降は少し自由に。左手のギターのような動機はリズミカルに。 右の和音は打楽器のように強調して。テーマに戻る前は3回繰り返しのフレーズ。 最後はritして元のテーマに戻ります。曲の最後は大きなアルペジオです。 指使いは弾きやすいように決めます。例えば左52142421→ラファは右手14で。 2音を弾く瞬間は少し待つと自然です。手首を柔かく保って自由なタイミングで。 F durの明るいイメージで終わりたい時は最後の音だけ鍵盤をはじいて下から上に。 暗く落ち着きたければそれも良いです。曲の終わりもこだわりを持ちましょう。 悲しさや強さ、荒っぽさや明るさなど表情の豊かなスペインの音楽です。 タイミングやルバートはギターの演奏からも学んでみて下さい。
続きを見る »#250 アルベニス 「グラナダ」(3)
続きで2ページ目の歌い方、音のバランス、装飾音など細かく見てみます。 右手は70%、左手30%のバランスを耳を使ってよく聴きながら作ります。 右の装飾音ラシラソ等は焦らずゆっくり入口前で止めると丁寧です。 テンポは加速→待つ、を繰り返し自由に。右が2声の場所は指使いを工夫。 マルカートは手首から。歌う時には力が入らないよう脱力しましょう。 前回身体の動きでルバートを感じ取ったのを思い出してリズムに乗ります。 肩や上半身を柔らかく動かして装飾音のリズムを作ると良いでしょう。 短調から長調への変わり目をよく聴いて。晴れてきたことを表します。 短調か長調だけでなくキーが変わると雰囲気が変わるのを意識して。 重さを載せると暗いトーン、逆に鍵盤から立ち上がると明るいトーンに。 求められた響きによってタッチを変えて。右の2声はどちらを出すか意識。 手の傾きによってソプラノ又はアルトのどちらかを強調しましょう。 マルカートは心持ち叩くような大きな動きで。自由にルバートをかけて。 中音部の旋律のペダルは細かく踏み替えたり、離す瞬間を長く保って。 イタリアに比べ粗野なスペインの音楽はアフリカやイスラム教の影響です。 他にないパンチの強さ、鋭く尖った表現を試してみましょう。
続きを見る »#249 アルベニス 「グラナダ」(2)
前回の続きで3段目から見て行きます。明るいF durから神秘的なAs -durへ。 現実からロマンチックで夢のような雰囲気に変わるのを聴きましょう。 2ページ目ではやはり3度の関係で少しダークな香りのDes-durが出てきます。 Asの大きな和音はタイミングこだわり急なppが楽器の特性が出て美しいです。 Fに戻る時はボリュームをアップして。ルバートで音を長く又はアルペジオ等。 右は真面目に捉えず雰囲気重視。左旋律レミファは2-1-1 、レミレド1-123で。 123456と6拍子で数えて2回目のみrit。mfからペダルは細かく踏替え注意。 下の段強弱は+ → − → + →− → +で。最後ritの時はデクレッシェンドします。 最後の小節の6拍目はフェルマータで少し待ってから次へ進みましょう。 次ページはmeno mosso表示のある楽譜もあり、ゆっくり弾くのも可能。 実際にテンポを落とした方が自然です。小フレーズもルバートで緩急つけて。 始めは左が旋律を弾きましたが中間部は右手が主役。単旋律を良く歌わせて。 左右で良い音量バランスを作りましょう。
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