火曜日, 2024/02/27 12:33

レッスンビデオ

#169 ベートーヴェン ソナタ「悲愴」 第1楽章 (2)

今回は提示部の第1テーマのレッスンです。 左のトレモロなど技術的に難易度の高い部分を脱力の観点から見てみましょう。 表面だけでなく手に重さを掛けて鍵盤の深くに入るようにゆっくり練習します。 機械的にならないようテンポを少し伸縮させ自然なタイミングで固まらない様に。 ペダルも繋ぐ程度に最小限に使います。テンポはM=92~慣れたら120~140で。 リズムは右手でリードし、左は頑固にならず右手に沿って行きます。 下降するパッセージは右と左を交互に使うとテンポを上げた時も弾きやすいです。 ドライになり過ぎないようペダルも少し入れましょう。主題の後半は特に全音符のタイミングに拘って。cresc.は左も盛り上げ最後に向かってdim.とrit.して第2テーマへの心地よい入口を作りましょう。

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#168 ベートーヴェン ソナタ「悲愴」 第1楽章 (1)

4回に分けて「悲愴ソナタ」第1楽章を見ていく一回目は1ページ目のレッスンです。 さすがベートーヴェン、ドラマティックな前奏部もインパクトのある入口です。 Graveは濃く重たく、確かな存在感で始まります。 リズムを失わないよう16分音符でカウントしてタイミングに気をつけて。 3拍目に向うクレッシェンドは背中から前屈して圧力を鍵盤に伝えます。 フォルテの和音の減衰するのをよく聴いて、同音量で次のフレーズを始めます。 sfは強めに。sfも1回目から3回目に掛けてクレッシェンドさせ曲を盛り上げます。 4小節目の下降音階は4拍に分けますが、4拍目に入る音符が多いので美しくritで。 ペダルは基本細かく踏み替え音を繋ぐ為に使い前の響き持ち越さないように。 現代の楽器は当時の物に比べて響きが長く残るので特にペダルには注意します。 休符やスタッカートはノーペダルで強調させましょう。 3段目は悲しみを語るようにため息の音型も意識して。ffは強さより、弾むように。これを繰り返しながらクレッシェンドして行きます。5段目もカウントに注意して。 最後の長い下降音階は指使いに工夫し、数えながら小さなグループに区切ります。 仕上げはペダルを入れて、最終的には拍を数えることから自由になりますが、流れてしまわないようにまずはリズムを意識して練習しましょう。

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#167 チャイコフスキー ノクターン (3)

3ページ目は技術的に難しくなります。 左手は歌う様にテーマを奏で、その上で右手の16部音符が美しく自由に動きます。 練習は右の3連符のリズムを感じながら左だけ弾いて同時にペダルを考えてみます。 右手は押しながら手首を柔軟にどこで回転すれば自然に流れるか確認しましょう。 技術的な箇所ほど長めに弾く音などリズム、タイミングや強弱を意識して。 3段目は大きなrit.を作るには一音ごとに手首を上下させてブレーキを掛けます。 片手に2声がある時は両手で弾いて音の方向を確認しながら耳でも慣れましょう。 コーダの音は少し変わっています。音程の低い伴奏が半音階で上昇、高いソプラノは下降してきてお互い段々近づいて行きます。最後の左右の2:3のリズムは段々勢いがついて速くならないようテンポをキープしながら終りのritに近づいて行きます。 曲は静かな切ないトーンで始まり→中間は激しく→後半はヴィルトゥオーゾ的な動きを経て→最後はダークで美しく、オリジナルなエンディングに導きましょう。

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#166 チャイコフスキー ノクターン (2)

2ページ目は拍子、テンポが変わりドラマティックな雰囲気になります。 3拍子が6拍子のカウントになるヘミオラのリズムと3連符が音楽が揺れながら盛り上がって行くのを伝えるのでこのテンポ感を大切に弾きましょう。 cresc.とdecr.を組み合わせて小波を作りながら大きく盛り上がります。 左手に旋律のある箇所は回すタッチでペダルは細かく、右手はルバート気味に。 ロマン派の作品は個性的な表現が許されているので強弱やタイミングは自由に。 cis-durの部分、1回目は明るく、2回目は遠くからエコーのように。 この部の最後のアクセントのついたフェルマータはペダルを途中で離して劇的に。

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#165 チャイコフスキー ノクターン (1)

切なさとメランコリーが感じられ、内声に旋律を持つロシアらしい美しい曲です。 3回に分けて曲を学びます。悲しいメロディーは手首を柔らかく鍵盤を撫でて。 左の和音は鍵盤に深く沈み混むように、バスの旋律とのバランスを気をつけます。右手は腕を上下させてきつい音にならないように回してテンションを逃がします。 長いフレーズを作る為に幾つかの小さな波が段々大きくなって行くように感じて。 悲しみを表すため息のような音型は音の関係(強弱)を意識して表します。 声部同士の会話やたっぷり溜めたりロシア音楽によくある表現を理解しましょう。 ロシアらしい深い響きはゆったりと重さを載せて、メロディーは押しながら弾けば柔らかさを保ちつつ主張のある音になります。左の旋律も同様によく歌って。 低音のメロディーはペダルは濁らないように耳でコントロールしましょう。 何回も弾くうちに新しい発見があるはずです。

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#164 フォーレ ロマンス 第3番 (3)

フォーレの作品「ロマンス」のレッスン最終回、3ページ目を見てみます。 右手と左手でアルトを半分づつ受け持つ技術的に難しい部分に入ってきます。 練習はソプラノとアルトを別々弾いて旋律を把握します。2声を左右の手で取っては まずは響きに慣れ、それぞれの旋律を理解しましょう。 付点は急ぐと2声が重なって段々リズムが崩れるのでしっかりカウントします。 よく耳で音を聴きながら、左右にとって負担の軽い指使いを工夫します。練習は まずスタッカートで→レガート→慣れたらペダルをいれます。脱力を忘れずに。 クライマックスの付点はブレーキを掛けながらリズムが前倒しにならないように。 最後のppのソプラノは遠くでフルートが鳴っている様に、テーマと弾き分けて。 装飾音は上の音だけ残してペダルを使って自由に手首が動かせるようにします。 コーダの反復するフレーズは3回目ritで終わりに導きます。 最後まで付点のリズムを意識して美しくフォーレを弾きましょう。

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#163 フォーレ ロマンス 第3番 (2)

「ロマンス」名前で知られるフォーレの作品を見る2回目です。 明るい雰囲気で始まった変イ→変ホ長調が、中間部で短調の要素で少し曇ってきて そこからまた音楽はドラマチックな方向に変化し行きます。 中間部で和音が短調→長調と反復するのは古典的ではない和声進行です。 音に慣れるように数回繰り返します。左手はbmollの和音、同時に右手はfmollの音階というように2つの調が混ざったような変わった響きを味わってみましょう。 右手は歌いながら、またはイメージしながら左の伴奏を弾くと良いです。 ペダルは上まできちんと離して踏み直し、音が濁るの避けましょう。 右手の旋律はしなる腕と手首で美しいレガートを歌い、上から叩かないように。 ポルタートも手は離してもペダルで繋ぎ、涙が一粒づつ落ちるイメージで悲しく。 crescとdimを組み合わせたりdolceとpiu (更に)dolceの差も丁寧に表現します。 その後のイ長調に戻る過程はテンポを緩やかに、アルペジオもゆったり弾きます。 明るいテーマがカノンで戻って来ますが、まず左右両手で2声を弾いて聴きます。 音の数が多いこの箇所はペダルを2拍目でハーフペダルで踏み替えて、リズムはゆったりと、押したり焦ったりせずマイペースで落ち着いて弾きましょう

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#162 フォーレ ロマンス 第3番 (1)

「ロマンス」名前で知られるフォーレの作品を3回に分けて見て行きます。 左手のイントロから4小節を1フレーズとして捉えましょう。 その中で1小節目は1拍目として感じ、4小節目は最後の拍として意識します。 左手のイントロは数回繰り返してみて、乗ってきたらメロディーを弾きます。 バスの音は重みを載せてゆったりと。跳躍の勢いでアクセントがつかないように。 曲のテンポは自由です。右手は黒鍵に手を乗せイ長調のポジションで始めます。 付点も急いで速くならない様に注意。16分音符と次の付点音符を滑らかに繋いで。 長い音をずっと歌い続けるイメージを持って弾きましょう。正確にリズムを刻んで機械的にならないよう、バルカローレの揺れに乗れると良いでしょう。 音が薄くならないようにバス音を残すため各小節に一回で踏み替えます。 フレーズの盛り上がりはフォルテよりタイミングで広げ全体的に引っ張って。 大きくクレッシェンドしたりルバートを掛けたり気持ち良く音楽を愉しみながら弾きましょう。

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#161 プッチーニ 小さなワルツ (2)

プッチーニ作曲の「ラ・ボエーム」のアリア「ミュゼッタのワルツ」の原曲です。 オペラやオーケストラ版から表現を学び実際にピアノに取り入れてみましょう。 楽譜上ppと書かれた部分をクライマックスとして演奏しているオーケストラを見習って時には自由な表現を試すことも解釈の上で大切です。 中間部はペダルは細かく踏み替えポイントに気をつけて練習します。メロディーは 全体に歌う響きを出せるよう撫でるタッチですが中間部は少し柔らかめな音色で。 レガートフレーズ最後のテヌートは指を離しながら変化をつけましょう。 装飾音のタイミングは重くならず自由に捉えて、バスから洒落たアルペジオ風に。 mollの色調の2つ目のフレーズはルバートを効かせてたっぷり綺麗に歌って。 普段の練習に於いても、オペラ歌手の様な表情や声を真似たりオーケストラの音色で考えればピアノが豊かに響き出します。

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#160 プッチーニ 小さなワルツ (1)

イタリアオペラの作曲家プッチーニが元はピアノ曲として書いた後にオペラ「ラ・ボエーム」のアリア「ミュゼッタのワルツ」にも引用した有名な曲です。 オペラらしいベルカント(歌い方)、ルバートの仕方を学びます。 湖に浮かぶ小船の揺れが曲のインスピレーションです。波を意識して。 ソプラノの歌と歌詞を実際ビデオで見て、貰ったイメージをピアノで表します。 ルバートは大波のように。繊細なオーケストラ版の演奏もそれぞれの楽器の音色や歌い回し、タイミングやアーティキュレーション、強弱など参考になります。 バスもフレーズ感、音のつながりを意識してラインをレガートで弾きます。 右手も初めから柔らかい動きで自由なタイミングで。 色々な演奏からアイディアや刺激を得て楽しくピアノに向かいましょう。

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#158 リスト 「慰め」第3番 (2)

リストの「コンソレーション」のレッスン2回目です。 風に乗ったような柔らかい動きで柔らかくフレーズを弾きましょう。 時間を取って遅くなった分は必ず「加速して」テンポを戻します。 テンポは遅く→加速を繰り返して伸び縮みさせて波のように自由に。 鍵盤を撫でるタッチで、レガート内のスタッカートは一粒ずつ涙がこぼれるように。 下→上のタッチで光る音、撫でて重さを載せて優しい音等色々な響きを作ります。 オクターブのスムーズなレガートは手ごと横にスライドさせるように動かして。 左右が6:8になる16部音符のフレーズは拍を守りつつメロディーの裏(間奏)を意識。 曲が盛り上がってもフレーズの終わりはデクレッシェンドします。 大胆なルバートも自分の中では冷静に拍を感じながら弾きましょう。

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#157 リスト 「慰め」第3番 (1)

タイトルの通りやさしさにあふれ心癒される名曲を3回に渡って見て行きます。 鍵盤も優しく撫でるようなタッチで弾きましょう。 左手の三連符に対し右手は16分音符など、3:4や3:2のリズムに注目します。 曲想は激しくならず優しい雰囲気をキープします。 前奏のバスをしなやかな腕の交差で右手で弾けばメロディへの準備にもなります。 歌う右手は鍵盤を指の腹で撫でるように弾くと柔らかなロマンチックな音色に。 左の三連符も同様に叩かずに上から下、バスを強調したい時は下から上のタッチ。 ゆったりと柔らかく、でもリズムを感じながら練習します。 冒頭の右手のメロディーの入口は入り方にこだわって1音目からレガートで。 左右のタイミングもピッタリ合わせるのでなく、時々待ったり溜めたり逆に 先に行ったり自由に弾きます。 ペダルは半分踏んで(ハーフペダル)バスを残し濁らないタイミングの踏替えで。 左右の3:2は言葉(子音の数)で表すと其々の音のタイミングが判り易くなります。 リストの痛み、悩みが現れる部分は音楽を強く感じてアクセントで鋭く表し 慰める優しい部分は撫でるように、タッチのコントラストを感じて弾きましょう。

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#156 ドビュッシー 前奏曲 no.1 (3)

ドビュッシー前奏曲「デルフィの舞姫たち」の3回目です。 オクターブC音のペダルの踏み替えは一度足を離してクリーンな響きを狙います。 音を「層」で捉えることを思い出してオクターブは豊かなレガートで、上下の和音は全く質の異なるppで弾きましょう。 3度で上昇する美しいオクターブのあとに、冒頭部と同じ和音の煙が漂う神秘的なフレーズが戻って来ます。全身の動きを意識したり、腕や手首を柔軟にしてレガートで弾いたり、鈴の音は勢いのある打鍵にしたりと、古代ギリシャの神話の世界を様々な音色で表現します。 最後はゆっくりですが停滞しないように8分音符の拍を感じてritします。 鮮明な響きのイメージ持って、タイミングなどにこだわるなど、自分の中の音楽を追求してみましょう。

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#155 ドビュッシー 前奏曲 no.1 (2)

ドビュッシーの前奏曲「デルフィ舞姫たち」の2回目です。 前回に続きタッチを使って響きを作ることやペダリングについて学んで行きます。 ドビュッシーの音楽は層が重なって出来ていると捉えられます。 例えばソプラノ高音部は明るく軽く、中間の和音は暗い重い響きが段々軽くなるイメージ、低音部のオクターブがまた一つの層です。バスの音を残したいけれど濁らないよう浅く半分だけペダルを踏むなど工夫して(ハーフペダル)。3本ペダルのピアノは真中のペダルを踏めば右ペダルを踏み替えてもバスが残ります。 「鈴の音」の高音部の和音は軽くpでcresc.します。 真中の層は引っ張るタッチで、音は離れていてもレガート感を持って弾きます。 煙が漂うような神秘的な場面をイメージしながら響きにこだわって弾きましょう。

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