#108 ショパン ノクターン第15番 ③

曲の後半~コーダまで見て行きます。 民族調な音階から成る3連音符のパッセージは3拍目を大事に=中心と感じ 少し長めに取ると分かりやすく、弾きやすくなります。 手首は高く、柔軟に回すように。大切な音は残しながら指レガートで弾きます。 リズムはいい「ノリ」を探すと楽になります。 最後のページは左の旋律をしっかり、対して右手は小さく軽くかつレガートで。 ここでも3拍目をテヌートの要領で大切に、ブレーキを掛けます。 終わりはエンディングらしくrit.で。f-mollの特別な雰囲気を味わいましょう。

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#107 ショパン ノクターン第15番 ②

激しい性質の中間部を見て行きます。 実際は4拍子ですが2拍で感じられると弾きやすいです。 実際の3拍目にあたる2拍目はアクセントではなく「聴く」イメージです。 ユニゾンの部分は今までのバランスを逆転させて左手70%-右手30%で 縦の動きで、一方、和音部分は優しくコントラストを作りましょう。 次のフレーズでは右手は横の動きを意識して、アルトをよく聴くと同時に 上昇するバスを旋律的に弾きます。 強弱はfやffになることを予測して分量を加減しながら。 16分音符はナポリの6度を聴きましょう。 strettoで4拍に戻って。異名同音を使っての転調は和声変化を聴いて。

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#106 ショパン ノクターン第15番 ①

最初のドの音はペダルを用いて印象的に鳴らし長さを保ちます。 左手は辛そうに人が歩いている様子を、右手は気持ちを表すように。 左手20-30%、右手80-70%の音量バランスで立体感を作りましょう。 ペダルは1,3拍目に踏み替えますが、状況により2拍目も判断して。 トリルは強弱やアーティキュレーション、始め方、左右の合わせ方など 入れ方をいつも意識して。自由に変化させられると更に良いでしょう。 3拍目を大切に「中心」として捉えられると自然にルバートも感じられます。 人間の「諦め」や「疲れ」を表すヘ短調の中の変イ長調は優しい「いい思い出」。 でも曲はまた辛い所へ戻って行きます。バスの旋律もよく聴いて下さい。

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