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#261 ラフマニノフ 前奏曲 No.4 (2)

ラフマニノフのプレリュードの2p目は音楽を3つの層で考えます。 下の層は左手のp伴奏、右手は2つの層=伴奏と旋律をうけもちます。 まず左手と右の伴奏部が2(チョーフ):3(ミタカ)になるのを確認します。 ロシアの音楽は伴奏の響きを豊かに。右手は旋律を伴奏から独立させて。 止まらずに繰り返す「ループ練習」でバランスを掴みましょう。 旋律のテーマをレガートで歌えるように伴奏は軽くpで。4:3:2意識。 ペダルなしで3声の入るタイミングをよく聞き確かめながら弾きます。 旋律が伴奏に埋もれないようにまずは声に出して歌いながら弾いて。 fでテンポをupした後はバランスを取って思い切りゆっくりpで。 テンポはルバートで自由に速い→遅いを繰り返し伸び縮みさせます。 上の伴奏はあまり遠慮しすぎずにcresc.したり溜めたり自由に。 2っ段目はリズミカルに感じ盛り上がる部分は伴奏も厚い響きで。 3段目の最後のpは重く深い響きを求めてから一気にクライマックスへ。 dimで段々軽くなりritして→次の動きのあるパートへつながります。

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#260 ラフマニノフ 前奏曲 No.4 (1)

美しく少し難しいラフマニノフの作品を1pずつ見て行きましょう。 伴奏は左手だけで弾いても、両手を使ってもいいでしょう。 一小節目から右手で伴奏を取り、旋律が出て来ても右手内側の指は伴奏。 高めの音域伴奏音を基本的に右手で取ることに徐々に慣れましょう。 この曲に関してはこのように始めから指を決める方向です。 響きを作ることが大事です。脱力しながら身体の動きを考えて。 リラックスしながら響きをよく聴いてルバートを意識します。 右手を独立させる=旋律部と伴奏部の音のバランスだけではありません。 メロディーのラインを繋げる為に伴奏は短く軽く違った弾き方で練習。 旋律は音を一つずつ歌うトーンで繋げて伴奏と完全に分離させます。 メロディーの繋がりがよく聴こえてくるとタイミングを自由に選べます。 伴奏に押されずに旋律の前の音が次の音のタイミングを決める感覚です。 慣れたらペダルを入れて、伴奏より旋律に集中が行くように。 ロシアの音楽は伴奏を小さく弾くより響きをうまくブレンドさせて。 ラフマニノフは強弱の指示が多いですが自分からもコントラスト作って。 4:3のタイミングは工夫しますがピッタリ入る事が目標ではありません。 美しく和音の変わるソーファ♯の付点のリズムは大きくdimで強調。 大きなクレッシェンドはritが長過ぎて重くならないように注意します。 たっぷり溜めたあとは先へ動いてバランスを保ちましょう。 旋律の独立と強弱、表現のほか雰囲気を掴んで即興的に感じる事が大切。 響きを作って奏でてみましょう。

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#259 シャベルザシビリ 「ノクターン」(4)

今回はシャベルザシュヴィリの曲の最終回、3ページ目を見て行きます。 ABA形式です。2回目にテーマが戻る時は思い出すようにテンポを少し遅く。 1ページ目の強さのある表現に比べて音量も抑え、平面的で幻想的な雰囲気で。 左手はアルペジオ伴奏と旋律の2役。右手の和音伴奏は小さく< >しましょう。 アルペジオは厚みのある音で、特にメロディー部を練習では大袈裟に出して。 左手は練習ではしっかり大きな音で、脱力も忘れずに。慣れてきたらきれいに。 次に右手の和音の音量バランスをよく聴いて→タイミングも意識しましょう。 右手の6拍目の辺り左手のアルペジオを始めて。段々山の高さを減らしdimで。 最後は小節ごとに小さな< >で膨らませて伸び縮みしつつ終わりに近づきます。 ロシア作品によくあるため息の様な手に入らない何かを求める様な情緒を意識。 曲の最後は大切です。アルペジオもなるべくゆっくり取ってロマンティックな表現を目指しましょう。

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