自然の美しいフィンランドの作曲家カスキの作品の2回目です。 波を意識しながら1ページ下段から2ページを見て行きましょう。 前回の波はモーツァルトの幻想曲の冒頭部を思い出す大きな波です。 暗い夜の海辺にベートーヴェン月光を想い右手は光るトーンで。 上下に細かく動く今回の波は音の濁りに気をつけ親指の音を強調。 左のファ♯♯と右のラの不協和音が導く神秘的な緊張感を表して。 右和音の上の音=旋律は時計を思い浮かべて手を2時方向に押して。 上の音を残して下の和音をすぐ離し脱力しましょう。 和音中一つの音を強調し後の2ー3音は加減すると均整が取れます。 和音を何度も弾いて自分の理想とするバランスを求めましょう。 2段目は歌って。伴奏:旋律の音数が3:1を意識して良いバランスで。 右は表現強く70%〜80%位出すつもりでfの気持で弾きましょう。 左3つの音の中に小さな< >の波の様な強弱でフレーズを作って。 20%のpの音量内で強弱をつけます。f♯ーf♯♯ーg♯のバス音を意識。 バスの旋律を聴きましょう。旋律はルバート気味に時間を掛けて。 波型伴奏の上りは532-1421が自然な指使いでしょう。 右は離しながら弾くとレガートと違う音色のルバートになります。 このような曲は堅苦しく考えず自由なルバートで表現してみましょう。
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自然の美しいフィンランドの作曲家カスキの作品の2回目です。 波を意識しながら1ページ下段から2ページを見て行きましょう。 前回の波はモーツァルトの幻想曲の冒頭部を思い出す大きな波です。 暗い夜の…
#264 カスキ「夜の海辺にて」 (1)
フィンランドの作曲家カスキの「夜の海辺にて」を学びます。 初めの3段をみます。左手の伴奏は水の音、波を意識して。 自然の響きを作りその上に旋律をバランスよく乗せます。 左手の指遣いは音符の上下に…
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奏法 クレメンティ ソナチネ Op.36-5 第3楽章
#264 カスキ「夜の海辺にて」 (1)
フィンランドの作曲家カスキの「夜の海辺にて」を学びます。 初めの3段をみます。左手の伴奏は水の音、波を意識して。 自然の響きを作りその上に旋律をバランスよく乗せます。 左手の指遣いは音符の上下に2通り(314と215)記してあります。 5321-42124-1235と上ったのと同じ指で戻ります。 4音と3音、2つのグループを意識して。 手が小さければ521-5421245-125と3音と4音のグループも可。 レガートのフレーズは指くぐりより2ポジションをペダルで繋いで。 音が飛び出さずになめらかに繋げられるように練習します。 タイミングは入口と出口、頂点で時間を取って波を作って。 強弱は< >を音量調節しながら波を作ります。 右手はたっぷり歌って自由に。柔らかさを保ちましょう。 全体の響きを聴きながら夜の海辺の雰囲気に合う暗いトーン。 左右が2:8、3:7位の音量バランスも大切です。 強弱は2段目を+で。その後はまた元の音量に戻ります。 ソラソファミファソのソラソはテヌート気味に強調します。 オクターブの5小節目のテンポは少し進み、7小節で戻します。 最後の小節も< >で小さな波を作って。 オクターブのメロディーは深く鍵盤に沈みこむ感覚です。 小さな波の動きは長いフレーズ比べて海が荒れて聴こえます。 3段目2つ目の右の和音はアクセントを感じて大切に。 オクターブの旋律はレガートを感じながら深く。 このように始めの3段から夜の海辺雰囲気を掴めるといいです。 左右の音のバランス、右のルバート、タイミング、強弱など考えて夜の海辺を表現してみましょう。
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#263 ラフマニノフ 前奏曲 No.4 (4)
今回はラフマニノフの前奏曲作品23の4の最後の部分です。 4つの層を良く聞きます。右手のテーマは歌いましょう。 上の伴奏は軽く鳴らします。左手伴奏はバスとテノールの2声です。 激しいクライマックスのあと優しい雰囲気が戻ってくるところです。 練習方法の1つはソプラノの伴奏なしでテーマに集中すること。 2拍づつ、1→2拍目と3→1拍目を練習するとスムーズに繋がります。 声部のバランスをよく考えながら。最後はアルペジオの順番です。 最後の音を左に合わせて左、右、右、左右といった具合です。 2段目の大きなアルペジオは左-左-右-右-右-右-左右の順番で。 同じように1段目の1小節目は左-右-右-右-左右と合わせます。 右手だけテーマとソプラノの伴奏をバランスを聴く練習も大事。 左もバスとテノールの伴奏を聴き分けペダルのタイミングを確認。 練習は旋律を美しく弾くことは考えずに脱力と声部に集中します。 慣れたらペダルを入れてテーマと他の声部を客観的に聴きながら。 左手は難しいので指遣いを工夫しましょう。 テノールが入る前に待つか又は最初の音を長めにとって弾き易く。 大きなクライマックスの後、最後のクレッシェンドが出てきます。 その前から強弱を調整し綺麗な音を引き立たせ終わりに向かって。 低音が多いのでペダルはよく踏み替えて濁らないよう注意。 エンディングは長すぎないよう流れを作りritしたらテンポ戻して。 最後は少し加速してcrescで階段を登り→ppで優しく終わります。 声部の層とルバートを感じながらラフマニノフを弾いてみて下さい。
続きを見る »#262 ラフマニノフ 前奏曲 No.4 (3)
ラフマニノフのプレリュードは2p目下の段から3p目を見てみます。 音楽はフレーズを波と感じフレーズの合間はリラックスしながら進んで。 ペダルなしできれいに弾くよりも脱力を意識して左の三連符を練習。 左右の3:2を硬く感じないでフレーズの終わりはゆっくりします。 アルペジオは最後の(4つ目)の音を左に合わせて弾きましょう。 mfでテヌートを出し強弱は+−で。船のイメージで揺れを感じ取って。 左ミーシの大きなアルペジオはまず左ミ→右ソシミ→左右同時にミシ。 アルペジオはゆっくり考え、突っ込んで行ったり速く弾こうとしないで。 クライマックスは一気に盛り上がらずにff向かってpーmfから徐々に。 バスのラインを耳で追うことで音楽を理解し記憶を安定させます。 右のテヌートでクレッシェンドを重ねて行く所も作曲家の意図を見て。 和音もフレーズも急がず脱力を心がけることが大切です。 クライマックスは2つの音をdownーupで力の抜きやすい奏法を意識します。 重さを感じて鍵盤の中に沈み込んで休む、と考えると脱力を意識できます。 力を入れようとするのではなく重さを使ったボリュームを柔らかい音で。 上から落とすと大きなインパクトのある音を出すことができます。 右手は和音の形を手で覚えて間違っても縮こまらず上から落とし脱力で。 練習はまず和音の形を作った手を鍵盤に置いて上から落として。 波型の左手をスムーズに弾くことも右手の旋律が乗れるのに大切です。 左のミミ♭レは濁らないようにペダル外して右手は指で押さえて音を繋げて。 音楽的には前の2ページ目が一番難しく最も盛り上がるのが3ページです。 来週はこのページ下の段から最後のページを見て行きます。
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