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#250 アルベニス 「グラナダ」(3)

続きで2ページ目の歌い方、音のバランス、装飾音など細かく見てみます。 右手は70%、左手30%のバランスを耳を使ってよく聴きながら作ります。 右の装飾音ラシラソ等は焦らずゆっくり入口前で止めると丁寧です。 テンポは加速→待つ、を繰り返し自由に。右が2声の場所は指使いを工夫。 マルカートは手首から。歌う時には力が入らないよう脱力しましょう。 前回身体の動きでルバートを感じ取ったのを思い出してリズムに乗ります。 肩や上半身を柔らかく動かして装飾音のリズムを作ると良いでしょう。 短調から長調への変わり目をよく聴いて。晴れてきたことを表します。 短調か長調だけでなくキーが変わると雰囲気が変わるのを意識して。 重さを載せると暗いトーン、逆に鍵盤から立ち上がると明るいトーンに。 求められた響きによってタッチを変えて。右の2声はどちらを出すか意識。 手の傾きによってソプラノ又はアルトのどちらかを強調しましょう。 マルカートは心持ち叩くような大きな動きで。自由にルバートをかけて。 中音部の旋律のペダルは細かく踏み替えたり、離す瞬間を長く保って。 イタリアに比べ粗野なスペインの音楽はアフリカやイスラム教の影響です。 他にないパンチの強さ、鋭く尖った表現を試してみましょう。

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#249 アルベニス 「グラナダ」(2)

前回の続きで3段目から見て行きます。明るいF durから神秘的なAs -durへ。 現実からロマンチックで夢のような雰囲気に変わるのを聴きましょう。 2ページ目ではやはり3度の関係で少しダークな香りのDes-durが出てきます。 Asの大きな和音はタイミングこだわり急なppが楽器の特性が出て美しいです。 Fに戻る時はボリュームをアップして。ルバートで音を長く又はアルペジオ等。 右は真面目に捉えず雰囲気重視。左旋律レミファは2-1-1 、レミレド1-123で。 123456と6拍子で数えて2回目のみrit。mfからペダルは細かく踏替え注意。 下の段強弱は+ → − → + →− → +で。最後ritの時はデクレッシェンドします。 最後の小節の6拍目はフェルマータで少し待ってから次へ進みましょう。 次ページはmeno mosso表示のある楽譜もあり、ゆっくり弾くのも可能。 実際にテンポを落とした方が自然です。小フレーズもルバートで緩急つけて。 始めは左が旋律を弾きましたが中間部は右手が主役。単旋律を良く歌わせて。 左右で良い音量バランスを作りましょう。

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#248 アルベニス 「グラナダ」(1)

今月はスペインの香りたっぷりのアルベニスの作品を見て行きます。 響きの作り方、歌い方、ルバートのリズムをスペインらしく表現します。 「スペイン組曲」はそれぞれの地方の独特の舞踊やリズムが描かれています。 1曲目のグラナダはセレナーデ。窓辺でギターを鳴らし愛を告白する情景です。 冒頭のギターのイメージのアルペジオは手首を柔らかく自由に。 左手のメロディーもルバートで民族的な特徴のリズムを理解します。 レミレドはバスのファと同時に弾くよりも少しずらして。 第一音目は左手ファドラファを脱力して楽に。合わせるより感覚的に。 繰り返し弾いて音楽を掴むのが大切せす。リピートは2回目p-ppで。 強調する音を探しながらセレナーデ風を味わいます。 ペダルも細かく踏み替えて濁らない様に。まずゆっくり→流れを意識。 頭で理解するより身体で自由なリズムを感じながら2段を繰り返します。 スペインの香りを表す事、ルバートを感じる事と歌う事に集中しましょう。

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#247 シューマン 森の情景「寂しい花」(4)

今回は2ページ目の3段目から最後の部分を見ていきます。 思い切りテンポを落として幻想的なエンディングへ向かいます。 まるで魔法のような瞬間を休符のテンションを使って表しましょう。 フェルマータで予測不可能な緊張感を作り出します。 1回目2-3段目のフレーズはテンポをキープしてシンプルに。 比べて、2回目3-4段目は更に美しくテンポ落として違いを味わって。 左手ミ-ミ♭、高いソプラノとテノールのレシドミを絶妙なバランスで。 耳を使い理想の声部のバランスを、押す/重み等奏法を使って探します。 一度テンポ上げて軽快さを取り戻し、ソプラノは目立ち過ぎずに。 単に旋律を出すよりアルト/テノールとの絡みやバランスを繊細に聴いて。 タイミングやペダルの使い方もこだわりましょう。 エンディングはアルペジオのファとソのタイミングに小さなアクセント。 不協和音シミ♭ラは少し際立たせて寂しさを表してから解決に導きます。 ペダルもよく考えて2度音程が濁らないようなタイミングで離します。 最後は下のバスからワンペダルで。簡単に聴こえて奥の深い曲です。 時にはこうして時間を掛けて小品を細かく学んでみましょう。

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  • #250 アルベニス 「グラナダ」(3)

    続きで2ページ目の歌い方、音のバランス、装飾音など細かく見てみます。 右手は70%、左手30%のバランスを耳を使ってよく聴きながら作ります。 右の装飾音ラシラソ等は焦らずゆっくり入口前で止めると丁寧です。 テンポは加速→待つ、を繰り返し自由に。右が2声の場所は指使いを工夫。 マルカートは手首から。歌う時には力が入らないよう脱力しましょう。 前回身体の動きでルバートを感じ取ったのを思い出してリズムに乗ります。 肩や上半身を柔らかく動かして装飾音のリズムを作ると良いでしょう。 短調から長調への変わり目をよく聴いて。晴れてきたことを表します。 短調か長調だけでなくキーが変わると雰囲気が変わるのを意識して。 重さを載せると暗いトーン、逆に鍵盤から立ち上がると明るいトーンに。 求められた響きによってタッチを変えて。右の2声はどちらを出すか意識。 手の傾きによってソプラノ又はアルトのどちらかを強調しましょう。 マルカートは心持ち叩くような大きな動きで。自由にルバートをかけて。 中音部の旋律のペダルは細かく踏み替えたり、離す瞬間を長く保って。 イタリアに比べ粗野なスペインの音楽はアフリカやイスラム教の影響です。 他にないパンチの強さ、鋭く尖った表現を試してみましょう。

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  • #249 アルベニス 「グラナダ」(2)

  • #248 アルベニス 「グラナダ」(1)

  • #247 シューマン 森の情景「寂しい花」(4)

  • #246 シューマン 森の情景「寂しい花」(3)