明日コンサートがあります。 それに合わせて、今日の記事は「本番練習」について書きましょう。 本番練習と普段の練習の違いが色々ありますので、楽しい内容だと思います。 普段練習は最初の音読みから曲を弾ける状態になるまでのプロセスです。 しかし、曲を弾けてもコンサートに出すのはまだ少し早いです。 通す練習 本番練習は先ず通す練習から始まります。 プログラムの全曲を通して弾くのはとても大事な練習です。 細かい部分練習と違って、一気に全曲を通して弾きます。 もし途中に気になることがありましたら、それを覚えて後で練習します。 90分の演奏を続けて弾くには集中や体力が必要です。 そして、力の配分や曲の流れをつかむことがとても大事です。 朝に2回通して弾くと3時間がかかります。 お昼後にもう一度2回だと 全部で6時間になります。 リハーサル 次は人前でのリハーサル、人に聴かせる練習です。 これも大事です。 家では上手に弾けたが人の前ではうまく行かないフレーズが必ず出てきます。 もう少し練習が必要な場所を見つけることができます。 そしてどんな響きを作りたいか・・どんな雰囲気・ムード作りたいか・・ 演奏の印象・・・・ 客観的に演奏の全体を考えます。 ここでは演奏を録音することもおすすめです。 演奏の全体のことについて色々考えることで演奏はやっと大人っぽくなります! 少しづつ深みがでるような気がします。 色んな場所で色んな人に演奏を聴いてもらいますとそれぞれの場所や人の魂が演奏に入るような感じで、演奏に味がでてきます。 仕上がり 通す練習とリハーサルのあとは 曲の仕上がりの作業が始まります。 これは本番の1週間前の期間で曲のイメージと体の動きに集中します。 このときに、私はあんまりペダルを踏まないで、指の動きや 音色やリズムを出来るだけ細かく練習します。 精神やメンタル 最後は精神やメンタルなことです。 お客さんからの期待も感じますが 自分が自分に要求することや期待することも色々あります。 でも期待が大き過ぎるとプレッシャーになって弾けなくなります。 良く弾きたいですが・・楽しくも弾きたい。 自分のベストを出せる状態とリラックスの状態の良いバランスを探します。 本番前 そしていよいよ本番前です。 演奏前に食べる人・・食べない人・・チョコかバナナか栄養ドリンク。 ヨガする人・・寝るひと・・腹筋する人、アミノバイタル4000を飲む人・・ 落ち着いていい集中入るために、色々の工夫があります。 私はいつも少し食べたいです・・サンドやおにぎりなど。 演奏中にお腹がすくと良くないです。 本番 本番が始まると、足元を見るように弾きます: 昔のことや先ほどやったことではなく・・ これからの事ではなく・・ 将来のことではなく・・現在の音だけに集中したいです。 今の響きを楽しむこと、そして自由に感じることは私には大事です。 家で練習した通りに演奏するのではなく、 新鮮な気持ちで、即興のように弾くのが一番楽しいです。 そして音楽の楽しさ、素晴らしさを人に伝えられることが私にはとてもうれしいことです。