今週は今年の初コンクールの審査でした。 今回はコロナの影響で、予選はホールの代わりにビデオ審査になりました。 それぞれの出場者がビデオを投稿して、私たち審査員がパソコンを見ながら審査しました。 前にテープ審査をしたこともあり、コンクールの事務所に3日間閉じ込められて色んな人の録音を朝から晩まで聴いた年もありました。 しかし、今回は自宅でひとりで出場者のビデオを見ました。 多くのビデオは自宅で録画されたかな?? 皆さんの家の中の様子を少し覗くことができて面白いでした。 ピアノは電子ピアノからスタインウェイのグランドピアノまで・・・ 小さな部屋から豪邸まで・・・ 家具が何もない部屋から美術館のようなところまで・・・ 普段着で弾いている人から大きなドレスまで・・・様々でした! 普段審査をするときは演奏を聴きながらコメントを書きますが 今回は、ビデオをゆっくりに見て・・もう一度再生・・一回止めて・・ ちょっと楽譜しらべて・・もう一度演奏を聴きます。 普通の審査の4倍の時間がかかりました。 でも、みなさんが一生懸命にピアノを弾いている姿をみるのは本当に楽しいです。 長い審査は疲れるのですが、みんなさんからパワーやエネルギーももらえます。 いつも60人、80人や120人の人の演奏を聴いて元気がいっぱいになります。 ところで、先ほど審査結果が送られていました。 コンクールによりますが、このコンクールでは自分の点数と平均点数しか紙に表示されていないです。 今回も相変わらずに採点の差に少しびっくりしました。 でも、コンクールの結果ってびっくりすることが多いです。仕方ないです。 優しい審査員も厳しい審査員もいます。審査員のお好みも色々です。 私は15年間以上コンクールの審査をしています。 そして、結果をあんまり気にしないでっと生徒に言いたいです。 楽しくピアノを弾くこと・・人に聴かせること・・感動を与えることが大事です。 コンクールは人を比較しますが、ピアノを弾く時にあんまり周りのことを考えない方がいいです。 自分のペースで好きなことをやりましょう。 必ず色んな意見がありますが、結局自分を信じることは一番大事です。