今日は私の母国オランダの教育について少し話しましょう・・ オランダの教育の大事なポイントは自立心、自分で考え、自分で判断することです。 私の小学校では授業や宿題が一切なくて、勉強は全て自習でした。 650枚の国語や算数の自習カードがありそれぞれのカードに説明が書いてあります。 6年間でなるべく650枚目のカードまで自分の力で行けばいいです。 勉強してもいいですが、しなくてもいいです。 勉強したければ国語や算数を自分で好きなとき、好きなペースで自分で調べる。 学年やクラスもありません。 机も無くて、みんなが長いテーブルに仲良く座っています。 外で大工や農業、料理や物作りもさせられました。 毎週の金曜日の全校生徒の前に発表の時間にはその時にピアノ弾いたり、演技したり、お話を読んだり・・。 なんでもいいですが、みんなに伝えたり表現することが大事です。 説明が必要な時のために「先生」ような人がいます。 しかし、先生と呼ばないでファーストネームで呼びます。 例えば:生徒が先生に質問するときに 「あの、太郎くん、これをちょっと説明してくれる?」というような会話になります。 オランダの子供が親をファーストネームで呼ぶこともあります。 「ああ、美智子・・お腹が空いている・・」 部活もない・・そして、お弁当は・・ 小学校はお昼休みが2時間もあるので、ほとんどの子が家に帰ります (私はお昼時間の間にいつもピアノレッスンに行っていました)。 しかし、私の保育園は弁当だった。 でも、お母さんが作ってくれた弁当を食べられないです。 お昼の時間になると、みんなが円になって、お弁当を持ちます。 すると先生がピアノを弾きだします。 次は、みんなが音楽に合わせて手に持っている弁当を左の人に回します。 音楽が止まったところで、今手に持っている弁当を今日のお昼ご飯に食べます。 何が入っているか・・毎回驚きます。ちょっとがっかりすることもあります(笑) オランダの教育方針は北欧と似ています。 先生が生徒に教えるより生徒に好奇心を持たせることのが大事です。 学校の受験もないので、子供にとっては楽だと思います。 そして、高校を卒業すればどこの大学のどんな専攻にも行けます。 願書を送るだけでいいです。 音楽教育も日本と違った点があります。 ピアノを習い始める年齢のは結構遅く一般的に9歳からピアノを始めます。 市立音楽学校(音楽教室)があって、自宅で教室をやっている先生よりそちらに行く子供の方が多いです。 ピアノを習っている人数も比較的少ないですから音楽大学の学生の人数も少ないです。 オランダは私立の学校がなく、市や国の市立・国立の学校しかありません。 大学も国立しかありません。 オランダの小学校はゆるいですが、大学になると厳しいです。 毎年の期末試験で学生がどんどん落ちて退学になります。 音楽大学だと「君には音楽の仕事が向いていないから・・来年に戻って来なくていいです」と すっぱりはっきり言われます。 最終的に卒業できるのは3割だけです。 どこの国にも良い点と悪い点があります。 オランダの方が良い、それとも日本の方が良い・・私には言えませんが 国際的な視点で、いつもと違う方向から学ぶことも大切ではないでしょうか。 前の記事「アルプスのハイジ」にアルプスの牛のビデオを投稿しました。 今回はオランダの響きのビデオを聞いてください。 オランダの響きと言えば「カリヨン」です!