今までの音楽史に中世の宗教音楽をたくさんみましたね。今日は宗教音楽ではなく、12世紀と13世紀「世俗音楽」をみてみましょう。これから4つの言葉を覚えましょう: トルバドゥール、ミンストレル、トルヴェールとミンネジンガー 音楽は2種類があるように考えた方がいいです。宗教音楽と世俗音楽です。世俗音楽は町の広場や酒場の音楽、又はダンスや芝居の音楽です。中世世俗音楽はたくさん残されていないですが、きっと宗教音楽よりたくさん演奏されたと思います。 もう1つの区別しましょう。貴族と庶民の音楽の2種類の音楽。 貴族たちの音楽は騎士に作られていました。遠くの聖戦の戦いの話、名誉や勇気の話、そして一番大事のは宮廷恋愛の話など。彼らが色々の話を芸術的な詩や歌にしていました。上流階級の中の音楽です。 庶民の音楽は町にある旅人・浪人が作っていた音楽です。彼らが町から町へ移動しながら、演奏をしたり、色々の芸を見せたり、最新ニュース(まだ新聞がなかった)を伝えたりしていました。彼らが幅広い活躍していました。先の上流階級の音楽家と違って、彼らは一番底の階級の人でした。奴隷や娼婦と同じクラスだったらしいです。 トルバドゥール 一番古く残っている世俗音楽は12世紀の南フランスのトルバドゥールの音楽です。 南フランスは昔に「オクシタニア」と言われました。日本と違って、今のフランス、ドイツ、イタリアなどの国がまだ存在していなかった時ですね。ところでオクシタニアは、人気があるお化粧品メーカーロクシタンと同じL'OCCITANEですよ。南フランスの地域です。今でもその文化や言葉を一生懸命に守っている人がいます。 そして、トルバドゥールのは詩人、作曲家、歌手、音楽家でした。彼らがオック語、オクシタニアの言葉(フランス語の方言)で歌っていました。トルバドゥールというのは元々貴族の騎士でしたね。彼らが歌うのは特に聖戦や恋愛のことです。宮廷恋愛は大事の言葉なので覚えましょう。 宮廷恋愛:無理な愛のことです。自分の階級より上の級にいる女性への失恋、またもうすでに結婚している女性に対する愛や欲の気持ちをロマンティックの歌詞で表現するのが宮廷恋愛です。手に届かない愛のことです。芸術家の永遠のテーマですね。 一番最初のトルバドゥールのはギヨーム9世 (アキテーヌ公)でした。(1071年ー1127年)、オック語ではGuilhèm de Peitieuと言います。彼の一つの歌を聴きましょう。 ミンストレル ミンストレルのは宮廷の職業芸人達のことです。彼らはジョングルール「吟遊詩人」とも呼ばれていました。彼らは宮廷の中にトルバドゥールが作った音楽、自作や色々の音楽を演奏する職人たちでした。当時には音楽家と芸人(ダンスやジャグリングなど)の区別がなかったので、彼らは宮廷中の食事、パーティなどのエンターテインメントの担当でした。 一番有名のミンストレルのはベルナルト・デ・ヴェンタドルン(Bernart de Ventadorn , 1140年ー1200年) 彼はパン職人の息子だったが素晴らしい音楽家でした。その素晴らしい音楽のお陰で彼は段々偉くなってトルバドゥールになりました。とても大きな出世ですね。でも、彼は元々ミンストレルだったので、彼のことをここで話しました。彼から45つの詩が残っていますが、その内に18つ作品に旋律が伝えられています。 彼の一つの美しい歌を聴きましょう。 ベルナルト・デ・ヴェンタドルン《ひばりが羽ばたくのを見るとき Can vei la lauzeta mover》 トルヴェールとミンネジンガー 12世紀ー13世紀 トルヴェールとミンネジンガー トルヴェール:トルバドゥールの文化が南フランスから段々北フランスへ伝わってきました。トルバドゥールのことを北フランスではトルヴェールと呼びます。トルヴェールが基本的にトルバドゥールと同じですが詩や歌の言葉だけは違います。オック語でなはく、(古典)フランス語です。トルヴェールが作った音楽様式が今でもたくさん残っています。例えば:ロンドやバラードのはトルヴェールに作られた様式です。 ミンネジンガー:ミンネジンガーは現在ドイツの地域のトルバドゥールです。彼らも基本的同じ音楽を作っていましたが、大きな違いのは言葉です。 一番有名のミンネジンガーはヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ(Walther von der Vogelweide , 1170年ー1230年)です。 彼が作った聖戦についての歌を聴きましょう もう少し勉強しましょう 劇・最初のオペレッタ フランス中世後期を代表するトルヴェールのはアダン・ド・ラ・アル(Adam de la Halle , 1245年ー1306年)です。 一番最初のオペレッタの作者でした。劇と音楽のプレイです。現在でも多く公演されている劇は『ロバンとマリオンの劇』(Jeu de Robin et Marion , 1282年)です。劇の内容について(Wikipediaより):羊飼いの娘マリオンに一目惚れした騎士が、自分のものにしようとその恋人の農夫ロバンから彼女を奪うが、マリオンは騎士になびかず頑に拒否する。マリオンは解放され、仲間達はパーティーを開いて祝福する。 マリオンの歌「ロバンは私を愛している」を先に少し聴きましょう: そして、最後に劇からをもう少し長く聞きましょう: